大学公開講座というと、英会話などのスキルを磨くものであったり、研究者の知見に触れるものであったり、はたまた健康法など生活に役立つ知識を身につけるものなど、かなり幅広く開講されています。
今回、見つけた大妻女子大学の講座は、上に挙げた三つの中だと、おそらく三つ目。生活に役立つ知識系ですが、講座内容を読んでいて少しひらめく(?)ところがあったので、それについて書かせてもらいます。まずはその前に大妻女子大の講座についてご紹介しましょう。
大妻女子大学が10月31日から「学生と共に伝える博物館の見方・楽しみ方講座」(全7回)を開催 -- 平成27年度地域連携プロジェクトの一環
大妻女子大学博物館(東京都千代田区)は、10月31日(土)から「学生と共に伝える博物館の見方・楽しみ方講座」(全7回)を千代田キャンパスで開催する。これは、平成27年度大妻女子大学地域連携プロジェクトとして開講するもので、郷土歴史系・美術系・理工系・動植物系などさまざまな博物館の見方・楽しみ方を、博物館学芸員課程担当の教員や学生等が広く一般市民の方々に紹介する。興味のある回だけの参加も可。7回通しての参加者には「修了証」を進呈する。(後略)
博物館は身近なものではあるものの、活用法について深く考える機会はあまりないので魅力的な講座です。そして、これを読んで感じたのですが、博物館もそうだけど、大学だってそうじゃないか、と。一般の人が大学をどう使えばいいかを、大学教員や学生が教える講座があれば、大学はもっと身近な存在になっていくのではないでしょうか。
たとえば、大学図書館。ここは地域住民しか利用できなかったり、有料で図書カードをつくらなくてはいけなかったりと、館によって一般利用のルールがけっこう違ったりします。さらに、テスト前は混んでいるので使用を避けた方がよかったり、逆に土曜日なんかは学生が少なくてのんびり使えたり、利用規約には載っていないけど知っておいた方がいいことっていうのも多々あります。
ほとゼロでコラムを書いていて思うのですが、各大学で制度や内容が微妙に異なるんですよね。だから、大枠については文章で語れるものの、より深いことを伝えるなら、実際に大学に足を運んでもらい、その大学に特化した内容の講座を開講するというのが一番効果的なように思うのです。
そして、こういった講座を受講した方々にキャンパスパスポート的な、大学の施設や取り組みが使える“許可証”を発行するのはどうでしょう。さらに、一般向けの取り組みを紹介するメルマガなんかも配信すれば、講座を機に大学を積極的に活用する大学ファンがつくれるように思います。
さらに言うと、大学はまず学生たちのためにあり、一般の人は学生の邪魔にならない範囲で大学を活用する、これが大原則です。この原則を理解されていない一般の方がトラブルを起こす話を、これまでに幾度も聞いたことがあります。
近年、大学の門戸はますます開けてきており、大学を利用する一般の人は今後さらに増えていくでしょう。だからこそ、いらぬトラブルを未然に防ぐうえでも、こういった講座を開講するのは大事なのではないでしょうか。
大学と一般の人たちが、よりよい関係を築くためのひと手間。ぜひ一度、本気で導入を検討してみてはいかがでしょう? 一緒に考えますよ!
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