2013/11/28

芸大の、芸大らしい講演会(京都精華大)


予定が合わず行けなかったのですが、先週かなり面白そうな講演会が京都精華大でありました。

世界を自由にするための方法
宗教家と芸術家の視点から
ダライ・ラマ14世×よしもとばなな

まずこれを見たとき、“世紀の異種格闘技戦”なんて言葉が頭によぎりました。ダライ・ラマさんも、よしもとばななさんも、どちらも世界的な著名人です。どちらか一人が登壇するだけで、けっこうな話題になるはずです。語れることもいっぱいあるでしょう。でも、二人の対談となると……、うん、まぁ、想像ができない。

ゴルフの帝王ジャック・ニクラスと白鵬が、スポーツマンシップと肉体について語ると言われた方が、まだ想像がつきます。
専門とするジャンルも違えば、世代も、国籍も、性別も違う。でも、想像ができないから興味をなくすかというと、むしろ逆。興味がわきます。
芸大のイベントというと、絵画展であったり、演奏会であったり、映画の上映会であったり、芸術家たちの作品に目がいきがちです。でも、今回の講演会は目のつけどころがユニークで、何かしらの芸術作品があるわけではないのに、芸大らしさがにじみでていました。そういう意味でも、なかなか興味深い講演会でした。うむ、無理してでも行けば良かった。

ちなみに、京都精華大は今回の講演会だけでなく、普段から「アセンブリーアワー講演会」という魅力的な講演会を不定期で木曜日の夕方に開催しています。
これは美術家、写真家、芸術家、思想家などなど、各界の第一線の方々を招いた無料の講演会です。とにかくゲストが豪華。古くは上に出たよしもとばななさんのお父さんである吉本隆明さんや美術作家の奈良美智さん、最近だとくるりの岸田繁さんなど、テレビや雑誌で見る著名人たちの講演を生で聞くことができます。以前、私が取材に行ったときも、木曜日というド平日にも関わらず、ネクタイをした社会人が多く来ていて驚きました。

大学の講演会というと、学術的で小難しい印象を受けますが、そういうものだけでもありません。特に芸大系は、芸術やマスメディアと関わる人の講演会が多いため、一般の方によく知られている人がゲストとして来る場合も多く、比較的敷居が低いように思います。興味のある方は、ぜひチェックを!!

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