2016/01/16

学生と入試広報の新たなコラボの可能性(上智大)


程度や好みに差はあれど、男はみんな美女が好き。そんな男たちの熱い気持ちが凝縮した『美少女図鑑』という雑誌をご存知でしょうか? とにかく美少女をたくさん載っているこの雑誌の上智大学版が、このたび発売されたようです。


以下、産経ニュースより。


上智大の女子学生がかわいいってホント? 写真部のネット図鑑がついに写真集に…『上智大学美女図鑑』 
「上智の女の子はかわいい」というのは、本当なのか? 世間に定着したイメージを学内から検証すべく、上智大学写真部が発行した写真集『上智大学美女図鑑 Vol.01』(本体500円+送料200円)。ページをめくると、「その通り!」と即答したくなるような、魅力的かつ個性的な美女10人が登場する。キャンパスでふとした拍子に微笑みかけてくれた瞬間。静かな時間を慈しむかのような眼差し。いたずらっぽいウインク…。女子大生のリラックスした日常を垣間見ている気分に誘われる、自然な表情のカットが続く。(後略)

記事によると、この写真集は上智大学写真部が発行しているとのこと。おそらく、男子写真部員が、もんもん、キュンキュンしながら撮影しているんでしょう。なんか想像すると、やたら甘酸っぱいというか、青春っぽくていい感じです。


大学の選りすぐりの美女たちの最高の1枚が載った写真集。これなら発行する大学の関係者じゃなくても欲しがる人はたくさんいるはずです。そういう意味では、この冊子は社会向け広報のちょっとクセのある変化球といえるのかもしれません。それに、もちろんですが受験生にとっても、大学に興味を持つよいきっかけになるように思います。


長く大学広報に携わっていると、職員側は見た目重視で学生を選びたいのに、学部(教員)側は人間性や学力重視で学生を選出してくるという不満を聞くことがあります。教員は日頃から学生と接しているため、学生の人柄や頑張りをよく知っている。だからこそ、内面がキラリと光る子を推したくなるんでしょう。


でも、実際つくっていて思うのですが、広報物に載せるような数百文字のインタビューでは、伝えることにすぐ限界がきます。志望動機と印象に残った学び、将来の目標、そういったことをごくごく簡単にまとめるだけで、所定の文字数になってしまうんです。


文字数を増やしたり、インタビューのテーマを絞り込んだりして、記事から内面が伝わるように工夫するのもありですが、内容に差がつきにくいなら、いっそのこと見た目で勝負する、というのも同じくらいありな考え方です。


そして、見た目重視で人選する場合、学内に『美女図鑑』をつくるサークルやクラブがあるというのは、とても心強いことのように思います。ある種、美女探しのエキスパートなわけですから。


それに、入試広報部署の大学職員は、広報スタッフなど特定の学生とは関わるものの、あまり多くの学生と接する機会はないような気がします。そのため、この子がかわいい! なんていう情報を、そこまで知らないのではないでしょうか。そうれあればなおのこと、この専門家集団を大学広報に活用してもらいたいものです。なにか、コレ、新しい観点での学生と入試広報とのコラボなような気がするんですがどうなんでしょう。


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