2016/03/06

いたずらがつくった大学の文化(京大)


何かと学生たちが破天荒で個性的なことで有名な京都大学ですが、とくに京大らしさが感じられることとして有名なイベントに卒業式の仮装が挙げられます。そして、この卒業式と同じか、それ以上に京大らしいいたずらが今年もメディアに取り上げられていました。
 
以下、朝日新聞デジタルより。

今年はカービィで登場 京大名物の「折田先生像」 
国公立大の2次試験初日の25日朝、京都大の構内に、人気ゲームソフト「星のカービィ」の主人公、カービィのハリボテ像がお目見えした。(後略)

京大の風物詩としてすっかり定着している折田先生像のハリボテですが、これってある意味すごいですよね。学生たちのいたずらが、繰り返しやることでメディアに取り上げられるほどのニュースバリューを持つようになったわけですから。

もちろん、あの京大がやっているとか、ネタがバカらしいけどウィットに富んでいるとか、そういった要因はたくさんあると思います。でも学生のいたずらが、ある種、京大の文化を作ったわけで、これってやっぱりすごいなぁと思います。

さらにいうと、似たようないたずらを他の公共施設や道ばたでやった場合、また学生ではなく社会人がやった場合、警察ざたになる可能性もあるし、批判的な意見もけっこう出てくるように思います。大学で学生がやるからこそ許されている、そんな一面が多分にあるように感じるのです。

こういった推測をもとに、社会は学生に甘い!と言いたいのではありません。まったくの逆で、折田先生像のような話題がニュースになると、学生ノリを理解し、面白がれる土壌が社会にちゃんとあるんだと再確認できてけっこううれしくなるのです。

最近はSNSで何でもすぐに拡散され、知らない誰かが知らない誰かに目くじらを立てることが本当に多く、何かとギスギスした気持ちになりがちです。でも、京大のいたずらは今も昔も(いちおう)社会に許容されている。まだまだ社会は柔らかさを失っていないみたいです。

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