2019/07/30

『就職力で選ぶ大学2020』にコメントが載りました!


AERAムック『就職力で選ぶ大学2020』の特集「本格派の学生食堂」にコメントが載りました。本記事では、いま一押しの学生食堂が紹介されており、そのまとめとして、今日の学食事情について、ごく簡単に解説させてもらっています。昔と今では、学食の雰囲気もメニューも役割もだいぶ変わってきています。ぜひ興味のある方は、ご一読を!

2019/07/19

卒業生参加型授業が、大学と卒業生との新たな関係を創造する!(京都産業大)


卒業生とのつながりをどのように生み出し育むかは、大学にとって重要な課題です。この課題の解決策としてよく取り組まれるのが、ホームカミングデイなどの卒業生向けイベントであったり、卒業生向けの広報誌であったりします。今回見つけた京都産業大学の取り組みは、これらとはまったく異なるアプローチ。でも、こういうつながりのつくり方は、とても大事な気がします。

2019/07/13

学びたいことが学べる、を伝える意味と効果を考える(大阪大)


学歴というものの権威が以前に比べて失われてきているせいか、偏差値が高ければそれでOKという大学の選び方は、徐々に減ってきているように感じます。代わりに増えているのが、学びたいこと、もしくは将来的に役に立つことを学ぶという、教育内容を軸にした大学選びです。とくに学びたいことを学ぶというのは、大学進学の動機として、本当は最初に来るべきもので、これに再度スポットライトが当たりつつあるのはとてもいいことのように思います。今回、この“学びたいことを学ぶ”に対して、真摯に、しかも本気で対応しようとするサイトを、大阪大学が立ち上げたので、これについて紹介します。このサイト、ガチ中のガチです。

2019/07/06

「オープンキャンパス」の意味と、「キャンパス」を「オープン」する意味(東京造形大)


気がつけば、すっかり暑くなってきました、夏です。大学の夏といえば、そう、オープンキャンパス! 7月も中旬になるとどの大学もこのイベントに向けて、あわただしく動きはじめます。今回はそんなオープンキャンパスの取り組みで、目に留まったものがあるので、そちらをご紹介します。

以下、大学プレスセンターより。

年に1度・美大の魅力満載の2日間 -- 東京造形大学オープンキャンパス -- 「SYN-KA」<しんか>を開催します! 
東京造形大学(東京都八王子市宇津貫町1556/学長:山際康之)は7月13日(土)・14日(日)の2日間にわたり、オープンキャンパス2019「SYN-KA」を開催致します。開催期間中は、作品展示・上映、授業公開・体験、ワークショップ、キャンパスツアー、進学相談会等のさまざまな企画を予定。ご家族やお友達と共に、または一人でも、気軽に楽しく東京造形大学の魅力を体感できる2日間です。 
本学では、オープンキャンパスのために結成される学生ユニットが主体となってコンセプトやテーマを掲げ、ポスターをはじめ学内全体のデザインを企画してオープンキャンパスを作りあげています。(後略
京都造形芸術大学のOPEN CAMPUS2019サイト


オープンキャンパスの開催数は大学によりけりで、国立及び上位私立大学では年1~2回というところもめずらしくないし、一方では2ケタ開催する大学も多くあります。多い少ないは一概にどっちがいいとは言えないのですが、それでも回数が少なくなると、その分、実施内容の質が求められるし、失敗が許されなくなります。

今回、取り上げた東京造形大学のオープンキャンパスは、年2回の開催のため、少ないパターンのオープンキャンパスになります。にも関わらず、東京造形大のオープンキャンパスは学生ユニット主体で開催しているんですね。東京造形大のオープンキャパスは、2日とはいえ連日開催なので、1日目の失敗を活かして2日目に内容を変更…とは、なかなかできません。どうしてもリスクを感じてしまうのですが、見方によっては、それだけリスクがあっても、学生主体でやる価値があると判断したともとれます。

この記事を書いている7月6日段階では、オープンキャンパスが開催されていないどころか、詳細プログラムもまだ出ていないので、その価値については何とも言えません。でも、大学が学生にそれだけの価値があると感じ、まかせるという事実には、何か熱いものを感じてしまいます。

また、この東京造形大の取り組みを見て、オープンキャンパスは一種でなくてもいいのでは、と感じました。学生が主体となって開催するオープンキャンパスと、大学が主体となって開催するオープンキャンパスでは、伝えたいことも違うし、伝え方も違うでしょう。また、開催する時期や対象(学年)によっても、必要とする情報は異なるように思います。

そう考えると、高校生を大学に招くイベントを、のっぺりとオープンキャンパスという一つのワードでくくるのはとてももったいないように感じます。たとえば、学問の魅力を研究者が語るトークイベント(たとえば、アカデミックトーク、みたいな?)であったり、部活動の魅力を伝えるスポーツオープンキャンパス(実はこれ拓殖大で開催していて以前取り上げました⇒こちら)であったり。自校がキャンパスをオープンしてまで、高校生に何を伝えたいのかをもっと突き詰め、工夫して、そしてその内容に合ったイベント名をつければ、高校生にもっと大学の個性や想いが伝わるように思います。