大学の教育プログラムの中に時おり、大学近隣の商店街の空き屋やキャンパスの一角を使ってカフェを運営するというものがあります。こういったプログラムは、ビジネスを肌で体験することができるし、大学と地域との架け橋にもなるので、なかなか意義深いもののように思います。
この学生運営のカフェたちが一堂に集まる「第2回全国学生カフェサミット」というイベントが香川大学で開催されたようです。
以下、朝日新聞デジタルより。
学生カフェ団体が交流 香川大に13大学集う
キャンパスや商店街でカフェを運営する大学生が交流する「第2回全国学生カフェサミット」が22日、高松市幸町の香川大であった。全国から13大学16団体の学生約100人が集まった。(後略)
これまで学生カフェは、文化祭の出店と同レベルか、そのちょっと上くらいのものだと勝手に思っていました(失礼!)。しかし、サミットに参加した学生カフェを調べてみると、どれもかなりしっかりしているんですね。
たとえば、上記記事にも載っていた香川大の「和CAFE ぐぅ」は、味のある民家といった雰囲気の店でかなりオシャレ。また、一橋大の「Cafe ここたの」もセンスの良い雑貨屋のようで、ギャラリースペースの貸し出しもしているようです。
あと、あれこれサミットに参加した学生カフェを見てみると、授業の一環としてではなく、サークル活動ないし趣味の集まりとして運営しているところも多いみたいです。授業だと期間限定での営業になってしまったり、ノウハウの継承が難しかったりするので、サークル等で運営する方が店が発展しやすいのでしょう。
学生カフェは、勉強と直結しがちなサテライトキャンパスとは違ったアプローチで、地域との接点になれる場だと思います。たとえば、学生サークルの発表の場や学生が地域の人たちと議論する場として機能することで、学生文化の発信基地になっていくと面白い。それに気軽に立ち寄れる場なので、大学グッズのアンテナショップとして活用するのもありなように思います。
なんにせよ、レベルの高い学生カフェたちが横につながり、それぞれを刺激し合うのは頼もしいことです。カジュアルな大学と地域の接点として、学生文化の発信基地として、そして学生の貴重な学びの場として、学生カフェが今後もっと活性化することを期待します。
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