2014/06/22
大学をアピールする意外なキャラクター
■大学キャラクターの裏側には物語がある
最近では、売れっ子タレントのように“ふなっしー”や“くまもん”がテレビに出るようになり、ご当地キャラクターブームもここに極まりといった感じです。
このご当地キャラクターと似たものとして、大学キャラクターというものがあるのをご存知でしょうか? 早稲田大学のWASEDA BEAR、横浜市立大学のヨッチー、関西圏だと同志社大学のBen-Kや武庫川女子大学のLavy、あと大阪経済大学のはてにゃん。なんかが有名です。
これらキャラクターの姿かたちやコンセプトはまったく違うものの、共通しているところが二点あります。誕生するまでにかなりの手間がかかっていることと、キャラクターにはその大学ならではの何かが込められていることです。
たとえば、WASEDA BEARは、島耕筰シリーズで有名な早稲田出身の漫画家・弘兼憲史氏がデザインしており、早稲田出身のクリエイターたちが応募したおよそ60点の作品の中から選ばれました。ヨッチーは横浜市大の80周年記念プロジェクトで、およそ1年以上の月日をかけて生み出されており、そこには横浜市大がめざす学生像や広報キャラクターとしての使いやすさなど、さまざまな視点が盛り込まれています。
■WASEDA BEAR(早稲田大学)
http://www.waseda.jp/jp/global/guide/episode/episode12.html
■ヨッチー(横浜市立大学)
http://www.yokohama-cu.ac.jp/character/index.html
■もう一つの大学キャラクター
このように大学キャラクターには大学の特色やひとことでは語れない物語が詰め込まれており、その大学を知るうえで非常に役立ちます。しかし、逆から言うと、盛り込まれているものが多いため、キャラクターをちゃんと理解するにはそれなりに大変です。実はこの大学キャラクターとは正反対に、手間ひまかけてつくられていないものの(たぶんね)、深くはないものの大学の特色をわかりやすく表現しているキャラクターがいます。それは、大学発キューピーです。
キューピー? そう、キューピーマヨネーズなんかで有名な、あのキューピーです。実は大学の特色を盛り込んだキューピーのストラップを、ノベルティとして配布する大学がけっこう多いんです。
コスチュームキューピーの制作を一手に引き受ける株式会社オンリーワンのサイトを見てみると、紹介されているだけでも大学発のキューピーの数は90体ちかく。さらにクラブ動単位でもつくるようで、各大学の強豪クラブのユニフォームを着たキューピーが100体強もつくられているようです。しかし、これらキューピーを見ていると、中にはかなり異色なものもちらほらとあります。
■キューピー 大学シリーズ
http://item.only-one.co.jp/item_search/rootCategoryId,387/
■キューピー 大学(部活)
http://item.only-one.co.jp/item_search/rootCategoryId,388/
たとえば横浜市大のキューピーは、先ほど紹介したヨッチーのコスプレをしており、キャラクターがキャラクターを着るという、かなりシュールな展開に。岐阜聖徳学園大学のキューピーは学園のロゴをまとうというかなりチャレンジングな格好をしています。倉敷芸術科学大学のくらげ〜キューピーなんか、なぜこうなったか担当者に話を聞いてみたくなる格好です。
先ほど、大学の特色をワンポイントで簡単に知れるようなことを書きましたが、う〜ん……。でも、各大学がキューピーという同一のお題で自校の特徴やウリを表現しているため、大学間の比較がしやすく、その分、わかりやすいと言えば言えなくもないかも(やや強引)。 とにかく、大学を知るきっかけになるし、見ているだけでかなり面白いので、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください!
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