学生食堂は隠れたグルメスポットであり、一般の人にとっても魅力的な場所です。ただし、やっぱり学生食堂の利用者の中心は“学生”。そこを踏まえて使わないと、大学側に迷惑がかかる場合があるし、一般の人も気持ちよく使えない場合があります。
今回は、学生食堂を有意義に使うために、どうすればいいか? オトナのための学生食堂活用講座をしたいと思います。
■学生食堂はレストランにあらず
まず知っておいて欲しいのは、学生食堂は基本的にレストランではない、ということ。“基本的に”と書いたのは、前回「【ほとゼロコラム】タイプ別に見る、学生食堂」で取り上げましたが、学生食堂には一部“レストラン型”のところがあり、ここではレストランと同様のサービスを提供しているからです。しかし、学生食堂で主流である“セルフサービス型”を使う場合、この意識をぜひ持っておいてください。
一般的なレストランでは、オーダーをとりにきてくれるし、料理をテーブルまで運んでくれます。ちょっといいところなら、チェックだってテーブルでできます。しかし、学生食堂は食券を買ったり、おかずをトレーにとってレジで支払いをしたり、すべて自分でやる必要があります。また、食べ終わった食器は、返却場所にまで持っていき、水でゆすいでシンクに入れるのも自分でやる必要があります。
学生食堂を使い慣れている人なら、いやいや当然でしょ!? と思うかもしれません。でも、学生食堂の取材をしていると、サービスが悪いと一般の人からクレームが入ったという話を何度となく聞いたことがあります。
学生食堂はこれらサービスを減らすことで、料金を抑えているわけで、恩恵はきっちり利用者に返ってきています。さらに言うと一般の利用者は、学生たちの食堂を使わせてもらっている立場。これら事実を理解して、つつましく利用する、それこそが学生食堂を気持ちよく利用する上で最も重要なポイントになります。
■昼休みに学食に行くべからず
一般的なレストランは、利用者が思い思いの時間にやってきて食事を楽しみますが、学生食堂はそうではありません。学生には授業があるので昼休みを使って食事をする必要があるからです。そのため、昼休みの時間帯(12:00~13:00)の混み方はすさまじく、街の人気料理店なんか非じゃない混み方をするところも少なくありません。それに、せっかく買ったのにテーブルがない……なんて悲劇も日常的に起こります。
とはいえ、昼休みの時間帯を過ぎれば、潮が引くように人がいなくなるので、少し時間をずらしていけば、これらストレスの大部分は回避可能。それに土日を利用すれば、営業時間が平日と異なっていたり、一部オープンしていなかったりするものの、利用学生が圧倒的に少ないため、時間を選ばずにゆっくりと楽しむことができます。
また、大学にはテスト期間や長期休暇期間があり、この期間になると学生食堂は営業時間の変更や臨時休業を行います。無駄足を踏まないためにも、7~9月、1~3月の期間に利用する場合は、事前にチェックしておくのがおすすめです。
さらに年度替わりの4月は学生たちのモチベーションが高く、サボり学生が少ないので、学生食堂が比較的混みやすい傾向があります。個人的には、ゴールデンウィークを過ぎた当たりから、学生が落ち着いてくる印象があるので、学生食堂の利用は5月以降がいいかもしれません。
などなど、いろいろと紹介してきましたが、要約すると謙虚な気持ちで学生の利用時間をずらして使う、ということに尽きるように思います。学生、一般の利用者ともに楽しく使えるように、ちょっとした気遣い、工夫を、ぜひ心の片隅にとめておいてください!
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