京都学生祭典の名物的なおどり「京炎 そでふれ!」 |
大学祭というと大学やキャンパスごとに開催するものだと、当然のように思っていませんか?
実は大学間の壁を越えて開催される大学祭というのもあるんです。
この学際的(?)な大学祭の代表格といえる「京都学生祭典」が、台風で何かと大変だった先週末に開催されました。
1千人が舞い「学生の街」アピール 京都学生祭典 12回目の今年のテーマは「結集する想い、惹き込め“舞台”へ」。オープニングイベントで、京都教育大3年の松岡将貴実行委員長(20)は「より多くの人で京都の未来をつくろうというのがテーマ。学生が考えた未来を楽しんでください」とあいさつ。様々なデザインの衣装をまとった学生ら約千人が、平安神宮前の神宮道でオリジナルの踊り「京炎(きょうえん)そでふれ!」を力強く舞った。(後略)
大学間を越えた祭りというのは、かなりめずらしいように感じますが、実は京都学生祭典以外にも「にっぽんど真ん中祭り」や「京都さくらよさこい」などがあります。
私が足を運んだことがあるのは京都学生祭典(数年前ですが……)だけですが、活気があり面白かったです。なかでも「京炎
そでふれ!」という京都学生祭典オリジナルの踊りを、たくさんの人が息を合わせて踊るのが、かなり壮観でした。
また以前、京都学生祭典を共催する大学コンソーシアム京都の担当者を取材したこともあり、そのとき「京都学生祭典は、学生がつくる市民祭」とおっしゃっていました。
一般の大学祭では、大学によりけりではあるものの、多くの場合、主役は学生です。そのため、学生たちが同世代の人が楽しめるイベントをめざして、大学祭のプログラムを企画しているように感じられることが多々あります。
でも、学生祭典の場合、主役はあくまで市民。幅広い層の人たちが楽しめるように多様なプログラムを実施しており、プログラム内容もマイルドです。私が訪れたときも、落ち着いて楽しめるものがほとんどで、自分が置いてかれるような感覚になるプログラムはありませんでした。
大学は昔に比べて、かなりオープンになり、大学祭はそんな大学が開催するイベントのなかでもとりわけオープンなイベントです。でも、当の主催者である学生たちがオープンにならなければ、せっかくのイベントも魅力が半減してしまいます。
大学祭の主役は誰なのか? いま一度、学生たちがこれを問い直し、ちょっと意識を変えられれば、大学祭はもっと素敵なイベントになるように思います。京都学生祭典には、そんな気持ちにさせる魅力がありました。
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