大学の研究成果を気軽に知る取り組みとして、大学公開講座があります。今回、この公開講座で、ちょっとユニークなものを京都大学が開催したのでご紹介しましょう。
京大の若手研究者がホテルのバーで講義
京都大学の若手研究者たちによる手づくりの公開講座「エコール・ド・東山(とうざん)」が開講して20回目の講義を迎えた。毎月第2土曜の昼下がり、ホテルのバーで自身の専門テーマを講義する。研究発表の機会を学会の外にも広げたい。そんな思いに、知的刺激を求める市民らがこたえる。リピーターも増えてきた。(後略)
リンク先の記事を読むと、場所はバーですが飲み物はコーヒーでノンアルコールみたいですね。コーヒーを飲みながら科学について語るサイエンスカフェの亜種といった感じでしょうか。とはいえ、場所がバーになると“オフ”な印象が色濃くでて、より親しみが湧きます。
また上記のものとは別に、お酒を飲みながら講座を楽しめるというものもあります。たとえば、東北大学の「第47回農学カルチャー講座」は、キリンビール仙台工場で開催され、ビールと軽食がふるまわれます。
昔は学生がジーンズを履いて授業に出ただけで怒る教授がいたとか、授業中に飲み物を飲むのは言語道断だったとか、そんな話がアチコチにあるほど、教員は授業に厳しかったと聞きます。
私の学生時代は、さすがにそんなことはなかったものの、それでもやはり授業というのは“オン”の時間であり、真面目に受けなくてはいけないという気持ちがありました。おそらくこれは今の学生も同じなはずです。
でも、これはあくまで学生の話。社会人は違います。社会人は大学の学びを娯楽として楽しむことができるし、公開講座はある意味ではそのための講座です。
京大のバーや、東北大のアルコールOKは、従来、厳かに受けなくてはいけないと思われていた大学の学びを、けっこう大胆な手法で“オフ”の時間にもってきています。
大学は真面目にしなくてはいけない場所。程度の差こそあれ、多くの人はこんなイメージをもっているわけで、このイメージを壊して、大学の学びを気軽に楽しみましょう!
というメッセージを発するなら、これぐらいのことをやった方がいいのかもしれません。
とくに東北大のアルコールOKというのは、非常にわかりやすいメッセージで良いと思います。まぁ、飲み過ぎると講座どころじゃなくなるので、その点だけ注意が必要ですけどね!
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