明けましておめでとうございます。本年も時間を見つけて、勝手なことをつらつらと書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年最初に取り上げるのは、近年、大学で積極的に推進されているグローバル教育において、先駆的な取り組みを数多く実践している国際教養大学の取り組みについてです。
国際教養大:英語学びに秋田へ集まれ 中高生対象に「村」開設
全ての授業が英語で行われる公立大学として知られ、文部科学省の「スーパーグローバル大学(SGU)」に選ばれた国際教養大(秋田市)が来年1月、全国の中高校生を対象に、英語で英語を教える「イングリッシュビレッジ」を開設する。参加は、要望に応じて数時間から複数日まで自在。県外の学校に修学旅行などに組み込んでもらい、大学発の地域振興につなげる狙いもある。(後略)
私が住む近畿圏だと、近畿大学に「英語村 E3(イーキューブ)」という施設があり、夏と春に一般公開がされています。遊び感覚で英語や異文化にふれあえるプログラムが受けており、毎年かなりの人が訪れています。
国際教養大の実施プログラムは、英語村とはまた違うのでしょうが、いわゆる中学・高校の英語の授業とは、ひと味もふた味も異なる魅力的な学びが用意されているようで、中高生にとって良い刺激になりそうです。
また、修学旅行に組み込むという発想が面白いですよね。首都圏や関西圏にある大学だと、自校のある地域だけをターゲットにしてしまいがちです。都心ではなく秋田にある国際教養大だからこそ思いつけたアイデアのような気がしました。
ともあれ、記事にあるように県外のさまざまなエリアの中高生が国際教養大に訪れるのは地域貢献につながるし、大学の良いアピールになることは間違いありません。
さらにいうと、子どもの時分から異文化や外国語に触れることが大切だと新聞や雑誌でたびたび目にしますが、経済面でも安全面でも二の足を踏む親が多いように思います。今後そういう人たちに向けて、国内にいながら(疑似的に)海外留学できる場として活用されるようになれば、さらに魅力が増すんじゃないかと感じました。
日本が国際化していくうえで大きな鍵を握るのは、やはり子どもへの教育です。なかでも、英語を学ぶことと、英語で学ぶことに特化した国際系の大学には、教育環境も、教育ノウハウも、優れたものがそろっています。
理系の大学が中心となって「子ども向け理科教室」を積極的に開催してきたことが、今日の理系人気に大きく関わっているわけで。国際系の大学も、子どもたちが異文化や外国語に触れる場をもっと積極的に用意できるようになれば、日本の国際化に貢献することになるし、将来の国際系人気の火種をつくれるのかな、という気がします(国際系は今すでに人気ではありますが…)。
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