以前、京都大学発のかなりエキセントリックなウェブサイトを本ブログの記事で紹介しました。それで、西の雄がブイブイいわせているなら東の雄だって負けてはられない!……なんて思ったのかどうかはわかりませんが、東京大学からもこれまたユニークなサイトが誕生したようです。
以下、リセマムより。
18-35歳に挑戦、東大発のクイズ形式メディア「QuizKnock」
現役東大生のチームが運営する、クイズを使いながらさまざまなジャンルの情報を伝えるメディア「QuizKnock」(クイズノック)がリリースされた。対象は、18歳~35歳のミレニアル世代。(後略)
多彩なジャンルのクイズを楽しめる東大発クイズサイト「QuizKnock」 |
このサイトは現役東大生であり、高校生クイズ2連覇を達成した伊沢拓司さんを中心に、東大生有志が運営しているとのこと。ウェブマガジン形式ではあるものの、記事がすべてクイズというめずらしいサイトです。私自身、こういう形式でクイズを配信しているサイトを見るのが初めて見たので、かなり斬新な印象を受けました。
それで実際に使ってみると、問題が難しからず、かといって簡単すぎず、かなりいい感じ。京大のサイトもそうでしたが、ゲーム性があるとついついやってしまいますね。
半分は興味、半分は惰性といった感じではあるものの、それでも単純に記事を読むより、はるかに目を通す気が湧きます。私ですらそうなのですから、スマホゲーに慣れている高校生ならなおのことではないでしょうか。受験生向け広報に、こういったゲーム性を取り入れるのは、けっこうアリだと感じました。
ちなみに、京大の「探検!京都大学」は大学広報用のサイトでしたが、今回の「QuizKnock」はウェブメディアとして収益をあげることが目的にしているため、サイトの性質が大きく異なります。でも、ゲームをテーマにしていることと、もう1つ、この2つのサイトにはよく似ているところがあります。それは自校のイメージを上手に活かしたサイトである、ということです。
京大のサイトは、京大生に変人(失礼!)なイメージがあったからこそ、“京大らしい不条理なすごろく”というハチャメチャなコンテンツ内容にも関わらず、説得力がありました。今回のサイトも同様で、東大生(=超インテリ)というイメージがあったからこそ、“現役東大生によるクイズ”に、単なるクイズサイトにない魅力が生まれているわけです。
東大や京大だからやりやすいというのは確かにあると思います。でも、程度に差はあれど、大学のカラーはどこの大学にもあるもの。そのカラーを上手に活用するとコンテンツの魅力が増すし、それによって自校のカラーがさらに鮮明になるというダブルの効果が得られるはずです。これはコンテンツを考えるうえで、意識的に考えておくべきことのような気がしました。
なんにせよ、東大や京大の取り組みが成功事例になり、いろいろな大学から自校のカラーを活かしたエンタメ系サイトが出てくるといいですよね。どことなく閉塞感がある大学広報に新たな活気が生まれそうだし、世間の大学への興味もさらに高まるように思います。
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