2017/03/18

インターンで学ぶのは仕事だけじゃない(昭和女子大・津田女子大)


インターンシップは、就職への前準備として多くの学生たちが利用しています。HR総研の調査だと、2016年卒の学生(文系)のうち、なんと約7割が参加しているという結果が出ており、インターンシップにいかない方が逆にめずらしいくらいの状況になっているようです。

数が増えると、当然ユニークなものも増えてくるというのが世の情理(?)。今回見つけた昭和女子大学と津田女子大学のインターンシップも、その一つで女子大ならではの切り口が光っていました。

以下、朝日新聞デジタルより。

共働きの育児、リアル学ぶ 女子学生が家庭でインターン 
大学生が共働き家庭を訪問して育児を体験し、夫婦で仕事と子育てをどう両立しているかを学ぶ――。昭和女子大と津田塾大がそんなインターンシップを始めた。「互いに協力すれば仕事を続けられそう」「多様な働き方を体で理解できた」といった参加者の意識の変化に、企画した大学や企業も手応えを感じている。(後略)

今回の記事を読んで改めて思いましたが、仕事を選ぶことと、どのように生きていくかは密接に関わっているんですよね。それなのに、インターンシップはどういう風に働くかに焦点がしぼられていて、人生と仕事とのつながりについては無頓着です。

仕事内容を学ぶインターンシップとは別に、今回のような仕事をどう捉えるかを知るインターンシップがあると、学生が就職先を選ぶ軸が増え、より自分にあった仕事を見つけられるのではないでしょうか。

そして、こういうインターンシップがあれば、学生だけでなく、社会人にとっても興味深いような気がします。結婚、子育て、転職などなど、人生の分岐点に立ったとき、自分が今後どう進んでいくべきか、価値観やライフスタイルがまったく異なる先人の生き方・働き方を何パターンか間近で見て学ぶ機会を持てれば、とても助かると思うのです。

とはいえ、私が勤めている部署でもインターンシップを受け入れているのですが、そんなことを伝えられるかというと、いろいろな面で、ちょっと難しいかなぁ、というのが本音です。正直、時間もないし、自信もないっす。

でも、インターンシップは仕事にふれる機会であるとともに、人生にふれる機会でもある。そんな意識を、大学、学生、企業がもっていれば、この取り組みがより意義のあるものになるのは間違いありません。とりあえずは、今年の夏にインターンシップ生が来たら何か人生訓めいたものでしゃべりましょうかね。たぶん、嫌がれるだろうなぁ…。

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