2014/07/27

研究が変える、日本の食(近大)


マグロといえば近畿大学! 近畿大学といえばマグロ!! まったく衰えを見せない近大マグロの人気を見ていると、そう言い切りたくなるほどの勢いを感じてしまいます。

この人気の火付け役になったのは、恐らく大阪・グランフロント、そして銀座への直営店の出店ではないでしょうか。これまで養殖ものは天然ものより劣るというのが、なかば常識のように、みんなの頭に刷り込まれていたのに、この直営店の驚異的な盛況ぶりが、この常識を打ち壊してしまいました。これはある種の“食の革命”です。いや、ほんと、大げさでなく。

日本の食にかなり強烈なインパクトを与えた近大マグロですが、今回さらに別の切り口から、もう一発大きいのをおみまいしようと動きはじめたようです。

以下、朝日新聞デジタルより。


量産型クロマグロ計画 近畿大と豊田通商、稚魚作る事業 
クロマグロの「完全養殖」事業を手がける大手商社の豊田通商と近畿大学は16日、稚魚の生産を大幅に増やすと発表した。卵を孵化(ふか)させて稚魚に育てる施設を長崎県内につくり、2019年度には生産量を7割余り増やす。クロマグロはすしネタなどに使われる高級魚で、資源保護のための漁獲規制が強まっている。増産で「持続可能な養殖事業」を拡大する考えだ。(後略)


リンク先の記事には「計画通りに進めば、クロマグロ国内消費量の2割が『近大マグロ』になる計算」とあります。2割ですよ、2割。すごい量です。

今、養殖マグロというと、マグロの子どもであるヨコワを穫ってきて生け簀で育てる「畜養マグロ」のことを主に指します。しかし、卵から育てる「完全養殖マグロ」である近大マグロがこれだけ広がれば「養殖マグロ」という言葉が意味するものが変わっていくかもしれませんね。

大学をはじめ、さまざまな研究機関の研究成果は、私たちの毎日を豊かにしてくれています。でも、研究成果がそのまま商品になることは少ないため、いくらすごい研究成果であっても、なかなかそのすごさやありがたみを実感することができません。

しかし近大マグロは、そのものずばりが研究成果であり商品です。さらにその商品が、日本人の食生活や食の常識に変化をもたらすほど、大きな影響力を持っている(ないし持ちつつある)わけです。

そう考えると「大学の研究ってスッゲー! 」とか、「大学の研究って役に立つんだ」とかを、かなりわかりやすく実感させてくれる好例なんじゃないかと思います。

さらに近大マグロは、国の方針ありきではじまった研究ではないし、東大や京大といった日本のトップ大の研究成果でもありません。関西の一私大が、創立者の想いをきっかけにはじめ、やり遂げた研究です。そこに大学というものの可能性と底力を強く感じます。

近大マグロをベタホメする記事になってしまいましたが、でも、それぐらいすごい研究だと思います。今後も近大マグロをふくめ、いろんな大学から魅力的な研究成果やそれを活かした商品が生まれないか、注意深く見ていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿