2015/05/24

入試広報を支える第四の味方!?(京女)


大学が自校をアピールする手法は、あの手この手と年々発達しており、時には思わずうなってしまうようなアイデアいっぱいのものも目にします。今回、京都女子大学で見つけた学生参加型のプロモーションもそんな一つ。とても女子大らしくて魅力的です。

以下、毎日新聞より。

日傘:「女坂」埋める 京都女子大PR、学生がデザイン 
京都女子大(京都市東山区)は、大学広報の一環として、学生がデザインしたオリジナル日傘をつくった。花や女の子、大学ロゴなどを描いている。日常的に使用する「京女パラソル大使」に学生118人を任命し、日傘で大学のイメージアップも図る。(後略)

日傘という女性らしいアイテムを使い、かつ誰でも気軽に参加できそうなところがとてもいいですね。それに何度か女坂をのぼったことがありますが、とても京都らしく素敵なところなんです。あの坂を、たくさんの京女生が日傘をさして歩くのは、なかなか見栄えしそうです。

思えば、今回の京女の取り組みにとどまらず、オープンキャンパススタッフや学生広報スタッフなど、学生が入試広報に関わる機会は近年とても増えてきました。昔は学生集めをするのは職員の仕事で、大学教員が高校訪問するなんて信じられない!という感じでした。でも今では教員が学生募集に協力するのは普通、さらに学生までがその輪に入ってきています。

これは18歳人口が減っているため当然の流れだし、職員、教員、学生で自校の見え方・とらえ方が異なるため、受験生が大学を知るうえで歓迎すべきことだと思います。そして、職員、教員、学生ときたら、次に入試広報に関わってくるのは卒業生じゃないか、そう勝手に思ったりしています。

というのも、今後いろんな大学で、学生が広報に関わる機会が増えていくように感じており、これは少し長い目で見ると、大学の広報や置かれている状況について、ある程度の理解(と興味)をもった卒業生が増えていくことを意味します。

クラブやサークルには、よく卒業してもちょくちょく顔を出す先輩がいます。これと同じように、入試広報に関わった学生のなかにも、卒業しても大学の動向が気になる人が一定数でてくるように思うのです。こういった卒業生が集まれる“場”を大学側が提供できれば、卒業生も大学を支える一員として協力してくれる可能性があるのではないでしょうか。

そしてこの場が、卒業生にとって異業種交流や人脈を広げる場になれば、なおのこと良しです。さらに学生広報スタッフと協働することで、学生が社会を知るきっかけになったり、大学と若手卒業生とのつながりを強めるための拠点になったりすれば、一石二鳥どころか三鳥、四鳥の取り組みになります。

イメージとしては、まちおこしに取り組む地域の青年団、の大学版です。社会人は何かと忙しく時間が取りにくいという現実がありますが、趣味と実益を兼ねたものになれば見込みはあるはずです。何にせよ卒業生が入試広報に主体的に関わるというのは、今後の入試広報のテーマとしてでてくるんじゃないか、そんな気がしています。

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