2017/04/15

卒業生をつなぎとめる大学ソウルフード(関東学院大)


卒業して何年経ってもふとしたときに食べたくなる、学生時代によく食べたメニューってありませんか。私はこれを勝手に大学ソウルフードと命名しているのですが、関東学院大学に新たに誕生した学食からは、まさにそんな大学ソウルフードを生み出しそうなポテンシャルを感じます。

以下、リセマムより。


ワンコインで愉しむ“本物”の味…重慶飯店、関東学院大へ学食出店 
横浜中華街の老舗四川料理店「重慶飯店」が4月1日、関東学院大学金沢八景キャンパスにオープンした。重慶飯店別館・木暮浩三料理長が監修する味は本館・別館と同じ“本物”。学生のみならず、大学職員や地域住民にも好評だ。開店時間は平日午前10時~午後6時。土曜日も午前10時~午後2時で営業する。(後略)

地元の人気店が出店し、しかも大学オリジナルのメニューもあるとのこと。値段は学食にしてはちょい高めですが、話題性もあり、学生たちの胃袋にしっかり刻まれる味になりそうです。

この大学ソウルフードですが、わたしは卒業生同士のつながりをつくるのに、ひと役買うのではないかと思っています。というのも、学生時代に直接交流していたもの同士じゃなくても、同じ大学の出身者なら、こういったメニューの話しでけっこう盛り上がれるんですね。

さらにいうと、学食メニューじゃなくても、近隣にある定食屋や居酒屋なんかにも、大学ソウルフードがあります。自分の学生時代を思い出すだけでも、お好み焼きジャンボ、ハイライト食堂など、すぐに浮かぶ店がいくつもありました。

こういった学内外の大学ソウルフードを、ホームカミングデイのメニューに加えると、けっこう惹かれる卒業生がいるように思うし、世代を越えて話すきっかけにもなるんじゃないでしょうか。

また、これら大学ソウルフードは食べることとで母校を身近に感じてもらえるわけですから、イベントやたまたま大学に足を運んだとき以外にも食べてもらった方がいいわけです。なので、普段から食べてもらうためにレトルト食品にして売ってしまったらいい。慶應義塾大学から販売されている「山食カレー」は、まさにそんな発想から生まれた商品です(たぶん)。


山食カレー(慶応義塾公式グッズより引用)

このカレーは慶應のオンラインショップから通信販売しているため、大学から遠く離れたところに住んでいても買うことができます。自分で食べるのもいいですが、学生時代の友達の集まりなんかに持って行くと、けっこうウケそうな気がします。

ちなみに、山食カレーを以前食べたことがあるのですが、昭和観あふれるパッケージにふさわしい味というか、辛さおさえめでどこかなつかしい味がしました。まずくはないけど、さしてうまいわけでもない。ですが、元・慶應ボーイたちは、うまさを求めて買うわけじゃないだろうし、うまいものが欲しけりゃ他にいろいろ知っているでしょうから、この65点ぐらいの味にこそ魅力があるのだと思います。

大学ソウルフード。それは、思い出の味であるとともに、愛校心をくすぶる味です。この隠れた財産を、卒業生とのコミュニケーションに使ってみてはいかがでしょう。旦那の胃袋をつかむと夫婦関係がうまくいくように、卒業生の胃袋をつかむといい関係がつくれるのかもしれませんよ。

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