近畿大学の取り組みは、これまでにもあれやこれやとたくさん取り上げてきましたが、今回も懲りずに取り上げます。今回、紹介するのは、近大のオープンキャンパス。大学案内や入学式にも通じるところがありますが、この大学がやると、どれもエンタメ性がすごい!受験生がどうやったら振り向くかを、よくよく心得ているような気がします。
以下、大学プレスセンターより。
仮想通貨を運用した謎解きイベント開催! -- 近畿大学
近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成30年(2018年)7月22日(日)、東大阪キャンパスにてオープンキャンパスを開催します。そのオープンキャンパスの特別イベントとしてこの度、仮想通貨を組み入れた謎解きイベント「暗号だらけの仮想通貨パニック」を開催します。
大学を会場にして謎解きゲームをやっちゃおう、というのが今回の目玉企画なようです。しかも、理工学部の森山先生が研究する仮想通貨を、ゲーム内で獲得でき、それを学内カフェで使うことができるようです。さりげなく、研究シーズをアピールし、それを体験的に理解できる仕組みがうまいなぁという気がします。
とはいえ、今回の近大のオープンキャンパスのすごいのは、謎解きゲーム、ではなくて、このゲームを含め、独自の魅力的なプログラムが異様に多いところだと思います。
だいたいの場合、オーキャンのプログラムでは、学部別のプログラムをトップないし、二番手、三番手に目立たせて掲載します。大学としてこれを推したいし、高校生にとっても、これがキャッチになるからです。
しかし、です。下記に、近大のオーキャンページのキャプチャを貼ります(学部別プログラム部分まで)。ご覧いただくとわかるのですが、学部別プログラムより上にくるプログラムが多いこと。古い例で恐縮ですが、かつてのレアル・マドリードのように、ジダンがいたかと思えば、ロベカル、ロナウド、フィーゴ、ラウル、オーウェンなどなど、トップチームのエース級の人材がごろごろ。近大のオーキャンプログラムからは、オーキャン界の銀河系軍団を感じました。
近畿大学オープンキャンパス |
……なんか、ちょっと言い過ぎましたね。でも、高校生の興味をくすぐる独自のプログラムをこれだけたくさんあるのは事実。中堅総合私立大学という、多くの大学にとって競合となりえる位置にある大学が、ここまで派手なオープンキャンパスをしています。近大は特殊だから、と大学業界の内情を知っている人なら割り切れるかもしれませんが、高校生にそれは通用しません。イベントの派手さで勝つ必要があるのかどうかは疑問ですが、これと比べられている可能性がある、ということは、どこかで意識しておく必要があるのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿