2018/09/16

学問の本質は研究活動にあり!?研究で魅せる大学の個性(大阪工業大)


どの大学も外部資金獲得が大きなミッションとして課せられている今、企業にどう研究活動を広報するかは、しっかりと考えなくてはいけないテーマです。今回、見つけた大阪工業大学のイベントは、このテーマに該当する取り組みになるのですが、力が入っておりなかなか面白そうです。
以下、大学プレスセンターより。


理系の全教員が研究・技術シーズを公開~智と技術の見本市~「大阪工業大学イノベーションデイズ2018」を開催 -- 大阪工業大学 
大阪工業大学(大阪市旭区)は9月20日、21日、梅田キャンパスで、工学部、ロボティクス&デザイン工学部、情報科学部の理系3学部15学科の全教員(知的財産学部からも一部教員が参加)が、200件を超える研究・技術シーズを一挙に公開する見本市「大阪工業大学イノベーションデイズ2018」を開催する。(後略)

このイベントは、大工大の梅田キャンパスで、200件以上の研究&技術シーズを公開するというもの。一大学で、この規模感はかなりすごいです。特設のウェブサイトが開設されているのですが、これを見ると改めて、公開している取り組みの多さを実感します。

プレスリリースを見て目を引いたのですが、企業がメインターゲットではあるものの、受験生の参加も呼びかけているんですね。オープンキャパスの1コーナーで研究紹介というのは、たびたび目にしますが、研究紹介のイベントに受験生を呼ぶというのは、ちょっとめずらしいように思います。

でも、考えてみると、理系の学問は実学であり、どのような研究をやっていて、それが実社会とどのように関わっていくのかというのは、学問の本質ともいえる部分になります。今回のイベントであれば、研究の内容を知るだけでなく、それが社会とつながる様子をリアルタイムで垣間見ることができる(かもしれない)わけです。意識の高い受験生であれば、感じるものがあるのではないでしょうか。

極端な言い方をするなら、大学の学部教育は、基礎の基礎を学びます。内容が高度化するにつれて、違いや特色が見えるのでしょうが、最もベースとなる部分の教育で違いを見せるというのは至難の業です。結局、サポートがしっかりしているとか、+αの魅力的なプログラムがあるとか、そういう“本質の横”にあるものでアピールしがちになります。でも、今回のように、社会に売り出せる研究やシーズを、一堂に集めて発表することができれば、無理に変化をつけずとも、本当の意味での、その大学のオリジナリティが見せることができます。受け手にも、ある程度の知識や意識の高さが求められはしますが、こういう表現を受験生向けに突き詰めていくのもいいかもしれません。

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