2014/05/15

学生×企業の新たな可能性


学生と企業のコラボは、学生にとってはビジネスの現場にふれられるチャンスであり、企業にとっては学生のアイデアをビジネスに活かせるチャンスになるため、お互いにとってメリットがあります。

これらコラボでよくあるのは学生による商品開発などですが、よりダイレクトに学生たちのアイデアやパワーを売り上げにつなげていこうとする面白い取り組みが、JR大阪三越伊勢丹で行われているようです。

以下、MSN産経ニュースより。


百貨店に「救世酒」 JR大阪三越伊勢丹で大学サークル運営の日本酒催事 
JR大阪三越伊勢丹が、売り場の企画・運営を大学生に任せるユニークな試みを始めた。学生に顧客の視点から斬新な提案をしてもらうことで、百貨店が不得意としてきた世代を囲い込む狙いだ。第1弾として今月上旬に開いた食品販売イベントでは、関西の大学の日本酒愛好サークルが日本酒コーナーを担当し、予想を上回る売り上げを記録。業績不振で来春から売り場面積を縮小する同店だが、大胆な挑戦で踏みとどまれるか。(後略)


学生とのコラボでよく取り上げられる商品開発は、学生があこがれを抱きやすい分野であり、だからこそコラボが成り立ちやすいのかな、という気がします。でも、大多数の学生は社会に出ると営業職として働くことになります。なら、学生のうちに営業分野で企業とコラボできたら、より学びとして実践的だし、将来の役に立つのではないでしょうか。

しかし、そうは思うものの、これを実現するには学生のやる気だけでなく、受け入れる企業にけっこうな度量が必要です。というのも、商品開発の場合、関わるのは受け入れ先の社員や関連業者ですが、営業の場合、直接お客さんやクライアントと関わることになります。何か学生がミスをすると、すぐお客さんに迷惑がかかってしまうわけです。

アルバイトやインターンシップのように、部分的に関わるだけなら、リカバーするのもたやすいでしょう。でも、今回の三越伊勢丹のように学生に一つの売り場をまるまる任すとなると、リスクもそれなりにあるはずです。

そういう意味では、売り上げを伸ばした学生もすごいですが、売り場をまかした三越伊勢丹もすごい。今回のこのコラボは見事成功し、今後も続くようなので、ぜひ学生たちにもっともっと活躍してもらい、学生と企業のコラボの可能性をぐいぐいと広げていってもらいたいですね。

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