2015/02/22

売ります、宇宙への浪漫(大阪府大)


近大マグロが大きな話題を呼んでいることもあり、大学発の商品は昨今かなり注目されるようになってきました。

これら大学発商品は、食品だったり、文房具だったり、はたまたお弁当箱だったりするわけですが、今回これまでの商品の枠を大きく飛び出た夢のようなものが大阪府大から商品化されるようです。

以下、YOMIURI ONLINEより。


人工衛星キット300万円…大阪府大が今春発売 
人工衛星の開発研究に力を入れる大阪府立大(堺市)が今春、国内初の「衛星キット」の販売に乗り出す。超小型衛星の基本仕様を製品化するもので、購入者が独自に機器を追加装備することも可能。衛星開発の期間と費用が大幅に縮減できると期待されている。(後略)


うん、すごい。これはほんと規模感が違います。しかし、というか、さすがにというか、けっこうなお値段です。従来の人工衛星をつくる費用の半額程度になるらしいのですが、それでも一般の人にはまったくもって手が出せません。人工衛星のプラモデルなら買えるのになぁ。

……と、思いながら記事を読み進めていると「アストレックス関西衛星会」なる関西の大学と企業からなる団体が年内打ち上げを予定しており、それが決定したら、なんと1万円でこの取り組みに関わることができるようです。支払った1万円は、開発費や打ち上げ現地見学会の費用などに充てられ、さらに誕生日に宇宙からメッセージを無線送信する企画なども検討しているとか。

オランダ、マーズワンの「火星移住計画」など、時おり胸が躍る話題がありますが、それでも基本的に宇宙は私たち一般人にとってSFの世界です。そんな宇宙とわずか1万円で接点がつくれるというのは、かなり興味深い話ではないでしょうか。

大学を含むさまざまな研究機関の研究成果が、私たちの日常生活を発展させているのは、頭で理解できていても、実感としてはなかなか湧きません。でも、今回のようにSFの世界が急に日常生活に降りてくるような出来事を知ると、研究ってすごいなぁと、つくづく感じることができます。とにかく、ロケットの打ち上げをずっと見てみたかったので、実現するなら私はこれに賛同しますよ(勝手に宣言)。

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