2016/08/28

文化系クラブ活動は、知らない世界に続く扉(京都大)


大学のクラブ活動というと、箱根駅伝やら六大学野球やら、まず頭に浮かんでくるのは体育会系の活躍ではないでしょうか。もちろん、これらクラブ活動の試合は見応えがあって楽しいのですが、実はこれに負けず劣らず文化系のクラブ活動にも魅力的なものがたくさんあります。

以下、朝日新聞デジタルより。

創立100周年の学生オケ、23日東かがわで公演 
今年で創立100周年の京都大学交響楽団(京大オケ)の演奏会が23日、東かがわ市で開かれる。「本格的なクラシック音楽に触れる機会の少ない地域にも生のオーケストラを」と楽団が毎年各地で行っている演奏旅行の一環で、100人を超える学生が熱い演奏を繰り広げる。(後略)

今回、記事で取り上げられている京大オケは、関西の学生オケでは屈指の実力オケであり、私もこれまでに取材や演奏会にうかがったことがあります。

私自身、音楽について詳しいわけじゃないのですが、それでもこのオケが上手いことは聴きにいってすぐにわかりました。「頭がいい人は何でもできるんだなぁ」と妙に感心&納得した覚えがあります。そして、この演奏会、チケット代が1000〜2000円なんですね。クラシックコンサートのチケットとしては、かなりリーズナブルなんです。

とはいえ、安いのはプロと比べてレベルが低いからでしょ? と思われる方もいるかもしれません。単純な演奏技術でいうと、まぁそうでしょう。ですが、学生ならではの良さというのもあります。これについては数年前ですが、京大オケを取材したとき、当時の代表(総務)が話してくれました。

「プロと学生との違いの一つに、一つのコンサートにかけられる練習時間があります。京大オケは、いち音にもこだわっていて、練習が深夜に及ぶこともあります。これができるのは時間のある学生だからです

さらに、学生オケはコンサートの運営や広報といった裏方仕事もすべて学生がやっていて、これもちょっとした魅力です。京大オケの定期演奏会に行ったときも、初々しさはあるものの、とても丁寧に受付をしてくれて好印象でした。

……と、京大オケの魅力をアレコレ語りましたが、京大オケだけでなく、学生であってもトップレベルの演奏会や公演は見応えがあり、値段も安くておすすめです。

私の場合だと学生オケ以外に、グリークラブも聴きに行ったことがありますが、知らない世界を垣間見た感じがして面白かったです。あと、学生映画のイベントにも行きました。商業映画に比べてわかりにくいものが多かったものの、起承転結にこだわらず自由につくられた作品が多く、興味深い体験でした。

興味があるけど、高い金額を払ってまでは……と思うようなジャンルであったり、見識を広げるために知らない世界に飛び込んでみたりするために、文化系クラブ活動のイベントをぜひ活用してみてください。ちなみに秋になると大学祭がありますよね。これらクラブ活動の展示や発表をよくやっているので、ここで下調べしてみるというのもいいかもしれませんよ。

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