2017/09/23

教育の質は教員で、教員の質は研究で(明治大)


わざわざ言うまでもないことですが、大学は教育機関であるとともに研究機関です。この研究という側面を、世界に向けてしっかり発進しようと、明治大学がランディングページをアップしました。このページ、とてもよくできており、海外や広く一般の人たちに研究内容を伝えられるのはもちろん、受験生にとっても効果的な広報ツールになるように思います。

以下、大学プレスセンターより。


明治大学が世界に誇る研究を動画で発信 -- “Incredible Senseis at Meiji University”を公開 
明治大学は、日本や世界を牽引する研究を世界に向けて発信するため、PR動画“Incredible Senseis at Meiji University”を制作。ランディングページを公開した。音声は英語、字幕は英語と日本語で、杉原厚吉教授、萩原一郎教授、長嶋比呂志教授3名の研究者の取り組みを紹介している。(後略)

Incredible Senseis at Meiji University


大学広報のトレンドというと大げさですが、一時期は雑誌のような軽い読み口のものが好まれていましたが、近年はその振り戻しなのか丁寧に教育内容や教育の質の高さを伝えるところが増えてきたように感じます。

教育力をアピールするために、独自の教育プログラムや支援制度を前面に押し出すのがセオリーです。しかし、実際学ぶ側からしてみたら、それより常日頃せっする教員の質の方が大事なように思います。でも、一人ひとりに応じた丁寧な指導とか、先生と学生との距離が近いとか、そういった通り一遍の言葉は、使い古されており受験生の頭には残りません。なら、教員の高度な研究内容を伝えることで、教員の質の高さをアピールしてみてはどうだろうか。明治大学のランディングページはこれを実践しています。

さらに、このランディングページは、研究内容を動画を使ってわかりやすく、かつ面白く伝えられているところがミソです。テキストベースの研究紹介には、文字量が多く、初見で読む気を失わせてしまうものがよくあります。しかし、動画でまとめることで、見はじめるときの抵抗感を極力へらせているし、イラストを多用することで、動画内容も重たい雰囲気が出ないように工夫されています。

とくに「The Day Pigs Save Humans」の動画は、ブタの体を借りて人間の臓器をつくったり、ブタの体内で難病を再現したりする研究の紹介で、リアルな画像を多用すると重たい雰囲気がでるように感じました。イラストを上手に使うことで、生々しさをのぞきつつ研究内容をしっかりと伝えており、とても見事です。

必ずしも優れた研究者が、優れた教育者であるとは限らないのかもしれません。でも、高度な研究に取り組んでいることは間違いなく教員の魅力になるし、こういう人に教えてもらいたいという気持ちをかき立ててくれるのは事実です。イメージより中身が重視されてきている今、もっとも中身と直結する教員をどう表現するかは、重要な広報テーマです。明治大学のランディングページは、アプローチの一つとしてよい参考になるはずです。


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