2018/03/30

再編・統合でゆらぐ、大学のアイデンティティ


2018年という18歳人口が大きく減る分水量を超えたこともあり、大学の再編・統合がかなり現実味を帯びたテーマとなってきました。文部科学省が新たに「大学等連携推進法人(仮称)」をつくれるように制度改革をはじめているのは、まさにこれを象徴する動きのひとつです。非常に興味深い動きではあるのですが、大学の根本に関わる部分にメスを入れようとしているとも言え、慎重に取り組まなくてはいけないことのように思います。

2018/03/23

春のオーキャンは、もっと高校生に寄り添おう(北海道科学大)


入試が終わったと思えば、すぐに次年度の入試広報はスタートします。その皮切りとも言えるのが、3月、4月に開催される、春のオープンキャンパスではないでしょうか。この春のオープンキャンパスで、ひときわ個性を放つものを見つけたので、今回はこれをご紹介しましょう。オーキャンに個性があるっていうのは、とても大事なことだと思うのです。

2018/03/17

“村ぐるみ”インターンは、地方を変えるキラーコンテンツ!?


東京への一極集中をどうにかして是正したい。これは以前より国が頭を抱えている大きな課題で、この課題の解決に少なからず大学は期待をよせられています。それが顕著に見えたのが、東京23区内にある大学の定員増を10年間凍結させるという法案の採択です。これは大きな物議を呼びました。わたしはあまりいい法案とは思っておらず、以前、それについて本ブログでも記事を書きました。

で、話をもどして。大学が一極集中を是正するためにできることは、首都圏への進学者を減らすこと、そしてもうひとつはUターン就職やIターン就職を増やすことです。地方への就職者を増やすには、首都圏以外で働くのも悪くないよ、と学生たちによくよく知ってもらうことが大事です。これを伝えるのに効果的なインターンシップを、宮崎県の諸塚村が実施していたのでご紹介します。インターンのそもそもの意味を問い直す意欲的な取り組み!…かもと、わたしは思いました。

2018/03/10

高校生に新たな学び体験を、科目等履修生制度の新たな使い方(中央大)


正規の学生でなくても、大学の一部の授業を受けられる「科目等履修生制度」。2018年度の段階でこの制度を実施している大学は、全大学のうちおよそ85%にのぼります(大学改革支援・学位授与機構調べ)。かなりの数の大学で行われている制度なのですが、利用するのは生涯教育や資格取得するうえで必要な単位を補うためと、ごく限られた人のみという印象があります。しかし、中央大学では、ちょっと視点を変えることで、この制度を高校生向けPRに使っています。このやり方、かなり、というか大いにアリだと思うのです。

2018/03/03

ピンチはチャンス!? “大学ver.2.0”に思いをはせる


私が社会人になったころは、ホリエモンが時代の寵児となってもてはやされ、ベンチャー企業をつくる、入る、というのが、けっこうなブームになっていました。このブームは、とうの昔に過ぎ去ったものの、大学発ベンチャー企業自体はじわじわと増えていて、とうとう、このたび1000社を越えたようです。

これはあくまでいち例なのですが、なんか最近、大学業界が変わろう(変わらせよう)としているなぁとしみじみと感じています。