今年も3月になり一般入試の出願者数が出そろいましたが、ちょっとした事件があったようです。なんと初めて東京圏以外の大学が志願者数トップをとったみたいです。
以下、SankeiBizより。
「マグロ効果」近畿大が志願者数トップに 早大、明大を抜く
平成26年度の大学一般入試の志願者数は、近畿大(大阪府東大阪市)が前年度より7462人増えて10万5890人となり、初めて首位に立つことが6日、教育情報会社「大学通信」の調査で分かった。大学通信によると、東京以外の私大が首位になるのは初めて。(後略)
近年の近畿大学の躍進ぶりは目を見張るものがあるので、そこまで驚くことでもないとは思いつつ、でもやっぱりすごいですね。そして 、今回の記事についていえば、見出しにある「マグロ効果」というフレーズが印象的です。
志願者数を増やすために、どこの大学も教学内容や就職実績、資格サポート、それに近年では奨学金などを重要なポイントと考え、広報で特に力を注いでアピールしています。
近大もご多分に漏れず同じようなポイントを強く打ち出しており、他にも「エコ出願」であったり、「英語村E3」であったり、魅力的な取り組みが多々あります。しかしそんな中で、やはりというかなんというか、見出しになるのは「近大マグロ」なんですね。
近大マグロは、近大が精力的に売り出していることもあって、社会への知名度は抜群です。でも、受験生たちが直接恩恵を受けるかといえば、農学部水産学科なんかではあると思いますが、その他についてはあまりないんじゃないかと思います。それにも関わらず、近大マグロには受験生やその保護者の心に強く響く(と、少なくとも記事の作者は思う)魅力があるわけです。
結局、教学内容など、一般的にアピールポイントとされているところは、どこの大学もアピールしているわけで、広報では決定的な武器にはならないんでしょうね。
武器になるのは、キャッチーで、大学の良さやすごさが、わかりやすく伝わるもの。そして、それは近大の例を見ていると、どうやら受験生に直接関わるものでなくてもよさそうです。
入試広報であっても“受験生”にこだわらない。凝り固まりがちな入試広報の考え方や手法を変える視点として、大きな可能性を秘めているかもしれません。
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