2019/06/01

つくって売るだけで終わりじゃない!大学発商品の新たな活用法(鹿児島大、山口大)


大学の研究成果や学生たちのアイデアや努力を活かしてつくられる大学発商品。最近では、だいぶ社会に浸透してきたように思います。今回、見つけた記事はそんな大学発商品の紹介なのですが、なかなかユニークで、こういう売り方は面白いなと感心しました。

以下、朝日新聞デジタルより。

鹿大×山口大「薩長同盟の酒」 新幹線で販売へ 
鹿児島大と山口大が連携して造った「薩長同盟」ブランドの焼酎と酒のセットが、6月1日から山陽新幹線で車内販売される。 
鹿児島大ブランドの芋焼酎「薩摩熱徒(ねっと)」と、山口大ブランドの日本酒「長州学舎」の各300ミリリットルのセットで、税込み2200円。400組限定の車内販売という。(後略

鹿児島大学(=薩摩)と山口大学(=長州)のコラボだから「薩長同盟」。この発想、だいぶステキです。ちなみに鹿児島大学は「焼酎・発酵学教育研究センター」という教育・研究機関を持っていて、焼酎学コースという焼酎について専門的に学べるコースも開設しています。オリジナル焼酎も数多く地元の酒屋と協同開発しており、なかでも気になるのが「進取の気風」という芋焼酎です。「薩長同盟」に入っているお酒ではないのですが、ずっと気になっていたものなので、流れにまかせて紹介しておきます。

この「進取の気風」、今泉島津家の仮屋敷跡地の土壌から分離した酵母「篤姫酵母」を、スペースシャトル「エンデバー」に載せて16日間宇宙に滞在させた「宇宙篤姫酵母」を使って醸造しています。いささか情報が渋滞している、理屈っぽくてアカデミックな感じが、いかにも大学発商品ぽくて、私としてはとても惹かれてしまうのです。

一方の山口大学ですが、こちらも日本酒づくりは以前から取り組んでおり、「薩長同盟」にも入っている「長州学舎」は、2009年より販売している人気商品になります。

どの大学発商品であっても、世に出すまでにかなり労力を費やします。だからこそ、発売した商品は、できるだけ注目されたいし、売りたいと思うのが、商品を開発した大学の親心でしょう。そうであれば、まずは単体で販売して、その後、他大学の大学発商品とセット販売することで、もう一度、脚光を浴びるという、今回のやり方はとても賢いように感じました。

もちろん、単にセット販売するだけでは腹落ちしないので、「薩長同盟」のように、何かしらの理由は必要です。とはいえ、早慶上智、MARCH、関関同立など、大学にはくくりやすいカテゴリがたくさんあるし、お茶×和菓子、チーズ×ワインなど、食べ合わせで大学発商品がコラボするということだってできる。手はいくらでもあるように思うのです。

また、発想をガラッと変えてしまって、今後18歳人口が減ることもあり、大学間連携が活発化すると考えられます。大学間連携は、受験生や大学関係者にとっては大きなトピックですが、世間一般にとっては、そこまで強烈な出来事ではありません。なので、世間に新たな大学のつながりを知ってもらうために、連携する大学の商品を合わせて「大学連携記念商品」をつくって販売するというのはどうでしょう。商品になって手元に届けば強く印象に残るし、販売するというリリースやニュースによって、再度、連携を知らしめることができます。それに、大学関係者が学外に出向くときの手土産に使えば、そこからも周知が広がるはずです。

何にせよ、今ある大学発商品に新たな魅力をつけて、再度、社会に発信するという発想は非常に面白いし有効だと感じます。魅力的な大学発商品が、ほんとたくさんあるので、これらがもっと社会に出ていくために、このような取り組みが増えていくとうれしいです。

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