2014/02/15

学生が本気でゆるキャラをつくるとこうなるのだ(はこだて未来大)


ひこにゃんを皮切りに、せんとくん、くまモン、ふなっしーと、お茶の間をにぎわせるゆるキャラが続々あらわれ、近年すっかり定着してブームとさえ言えなくなってきました(せんとくんはゆるじゃないかもしれませんが)。

このゆるキャラ業界の新星として、はこだて未来大学が開発に携わった、とあるゆるキャラがじわじわきているようなのですが、みなさまはご存知ですか?

 以下、THE HUFFINGTON POSTより。


「ずーしーほっきー」"狂気を感じる"ご当地キャラ 生まれた背景を探る 
北海道・函館市の隣にある人口48千人の街、北斗市。11月末、この市から生まれたご当地キャラクターが話題だ。 
焦点の合っていないうつろな目、うっすらと笑みを浮かべる薄い口、妖怪のような節っぽい手。「ホキホキホキー」という鳴き声。 
圧倒的な人気を誇るくまモンを代表として、愛嬌や可愛さをウリにするご当地キャラが多い中、異色を放つ妖怪のような風貌と「ホキホキホキー」と鳴くずーしーほっきーは、「目から狂気を感じる」「色々とヤバイ」などとネット上で話題になり、「動かしてみた」とファンが動画を作ったり、非公式のTwitterbotが現れるといった事態になっている。


ゴメンナサイ。ゆるキャラと書きましたが、ゆるじゃないかも。
……いや、でも、これはこれでゆるなのか?

うつろな目、ホッキ寿司というマイナー(失礼!)なモチーフ、やっつけ感さえ漂う手足……。ゆるいのか、狂ってるのか、なかなか微妙なところです。でも、不思議と愛嬌があって、印象に残ります

ちなみに、このずーしー君ですが、キャラクターはおふざけいっぱいな感じですが、開発過程は本格的です。

北斗市のホームページにある資料(PDF)によると、開発期間はおよそ1年で、開発に携わった学生たちは北斗市について学んだ後、大量の案をつくり、そこから60件に絞り、さらに5件に絞り、その5件を市民投票にかけて決めたとあります。決して、学生の柔軟な感性を活かして……と安直に決めたわけじゃないんですね。

プロのイラストレーターやキャラクターデザイナーに頼んだとしたら、ここまで丁寧に手順を踏んでつくるのは時間的にも、予算的にも、かなり難しいように思います。学生だからこそできたと言っていいでしょう。そして、学生であっても、しっかりと時間と手間をかけてつくれば、多くの人に支持されるものができる。ずーしー君はそれを証明する格好の事例だと言えます。

ぜひ、ずーしー君が広まることで、学生もやるときゃやるんだぜ、ということを世に知らしめてくれるとうれしいです。

ちなみに余談ですが、北斗市のホームページに、ずーしー君のペーパークラフトをダウンロードできます。完成図を見ると、かなりコレジャナイ感があるのですが、それがまたこのキャラらしいというか、ほんと、いい味でてますね、このキャラ。


北斗市のご当地キャラ「ずーしーほっきー」



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