大学が卒業生とのつながりを求めて、ホームカミングデイなどのイベントを積極的にするようになって、ひさしく経ちます。
これらイベントは、今やどの大学でも広くやっており、とりわけめずらしいものでもありませんが、同志社大学がかなり規模の大きなものを執り行ったようで話題になりました。
同志社、初の大懇親会 世代超え2200人出席
同志社大学などの同窓会組織、同志社校友会は15日、京都市左京区の国立京都国際会館で初めての大懇親会を開いた。約2200人が出席し、世代を超えて親睦を深めた。(後略)
大学にとって卒業生とのつながりを深めることは、就職先の開拓や、寄付金を依頼できる人物・団体の確保、さらには卒業生が子どもの進学先として自校を進めてくれるかもしれないなど、さまざまなメリットがあります。
また卒業生にとっても、懐かしい面々に会えるかもしれないし、卒業生のコミュニティに属すことで思わぬビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
両者にメリットがあるからこそ、こういったイベントは成り立っていると思うのですが、しかし実際、自分が参加するとなると、うーん、けっこう躊躇しますね。
私自身、学生生活が楽しかったし、母校に対して好意的です。でも、だからといって、大学のブランドやキャンパスにそこまで興味はなく、行くのであればやはり当時の友人たちに会うためになります。しかし、個人情報の兼ね合いもあってだとは思うのですが、イベントに誰が参加するかって確認できないんですよね(少なくとも私が知っているイベントは、ですが)。
情報公開を許可した人の分だけでも参加者リストが見ることができ、なおかつ入学年、学部、ゼミ、サークル・部活動あたりで検索ができると、かなりありがたいです。さらに可能であれば、リストでチェックした人に一斉メールが送れたり、Facebookと連動していたりすれば、そこからやりとりが生まれて、他のやつらにも声をかけようぜ!という動きが生まれてくるように思います。
卒業生の交流イベントは、よくオール○○大学といったように、出身大学という大きなくくりでまとめていこうとします。しかし、多くの卒業生にとって、出身大学=自身が学生時代に交流した仲間や教員なのではないかと思います。そのため、オール○○大学といっても実感が湧かず、実情は無数の小さな同窓会の集まりだと思うんですね。
そのためにまず、この小さな塊をつくりやすいシステムをつくり、イベントとシステムの両方で呼びかけていけば、年に一度、大学で同窓会をしよう、と考える卒業生たちが増えていくのではないでしょうか。そして、水に浮かべた無数の油滴が次第にひかれあって大きな油の玉になるように、これら小さな同窓会が世代や学部などの共通項でつながっていってはじめて、オール○○大学というのが平べったい標語ではなく、肌感覚として卒業生たちに理解してもらえるのではないか、そんな風に思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿