生涯教育の拠点として、また就活する学生たちの支援施設として、たくさんの大学がキャンパスの“飛び地”とも言えるサテライトキャンパスをつくっています。
サテライトキャンパスは規模が小さいこともあって、利便性の良い都市部のど真ん中につくる場合が多いのですが、芝浦工業大学は都市部とはある意味真逆であるUR団地の中にキャンパスをつくったようです。
以下、マイナビニュースから。
芝浦工業大学、団地を活用した大学施設『サテライトラボ上尾』を開設
芝浦工業大学は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)賃貸住宅「原市団地」(埼玉県上尾市)において、UR団地内店舗を活用した「芝浦工業大学サテライトラボ上尾」を1月15日に開設することを発表した。(後略)
通常、都市部につくられるサテライトキャンパスは、社会人が多い立地にあるため、夜間大学院やキャリアアップに役立つ講座の開催地として活用されることが多いです。
しかし、芝浦工大のサテライトラボがあるのは住宅街。主要な利用者も主婦であったり、高齢者であったり、大きく異なります。そのため、実施する取り組みも必然的に従来のサテライトキャンパスとは異なったものになっていくのではないかと感じます。
それに、団地という幅広い世代の人々のいる場に開設するのなら、記事にも書かれていたことではあるのですが、ぜひ学生と住民が関わる取り組みを積極的に行い、学生の成長に役立ててもらえたらと思います。
たとえば、文系の取り組みになるのですが、法学部の学生による法律相談や、教育学部の学生による子育て支援といった、住民たちの生活の質を上げる手伝いをしつつ、それがそのまま勉強になる取り組みができたら理想です。
でも、文系だとすぐイメージできるのですが、理系だとどういう取り組みになるのでしょう。学生たちが簡単な家電修理を請け負う“家電の病院”や、子ども向けの理科教室なんかができれば、それに当たるのかもしれません。また、内容はずれますが、吹奏楽やグリークラブといった部活動の演奏会やサイエンスカフェなども喜ばれそうです。
何にせよ、ビジネス活動に軸足を置いた都市エリアと、家庭生活に軸足を置いた住宅エリアでは、やれることも、求められることも、大きく変わっていきます。今後、芝浦工大がどんな取り組みをしていくのかとても楽しみです。
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