2014/01/13

実学教育の新たな可能性(女子栄養大)


ラグビー全国大学選手権で、帝京大学が前人未到の5連覇を達成しました。
いやー本当にすごい。

冬の大学スポーツといえば、このラグビーと駅伝ですが、これら二大スポーツの覇者、帝京大学ラグビー部と東洋大学陸上競技部には意外な共通点があるのをご存知ですか?

そう、実は両クラブとも、女子栄養大学が栄養指導に関わっているんです。


調べてみると、女子栄養大大学院の卒業生、虎石真弥さんが両クラブの管理栄養士をしていることがきっかけで実現したとのこと。

ちなみに、これらクラブへの栄養指導は、実習を兼ねて女子栄養大の学生たちも携わっているそうです。プロのスポーツチームの栄養指導に関わる教育プログラムはたまに見かけますが、大学のクラブ活動と連携するというのは、めずらしい取り組みのように思います。

しかし、これはこれでかなり魅力的なのではないでしょうか。
というのも、インターンシップはあくまで企業の胸を借りる取り組みですが、こちらは同世代の学生たちをサポートするため、関係が対等に近く、責任も重大です。参加した学生たちは、より当事者意識をもって実習に臨めるし、選手と歳が近いことで刺激をもらうえる機会も増えるように思えます。

それに選手とスポーツ栄養士とはいえ、あくまで学生同士。ビジネスライクな人間関係ではなく、友人としての人間関係が築きやすい(実習内容がわからないので何ともいえないのですが……)。もし、気兼ねなく相談できる一流選手の友人がでたら、それは一生ものの宝物です。

実学教育は、学部学科に関わらず、どこであっても最重要視される教育のポイントです。
インターンシップと社会(大学)貢献を兼ねた新たな取り組みとして、また学生が“教える”側を経験する貴重な現場として、女子栄養大の試みは参考になるところが多々あるように感じました。

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