2014/01/27

eラーニングの常識を壊す(大手前)


時間や場所を選ばずに学べるeラーニングは、社会人が大学で学ぶ方法として、現実的かつ理想的な方法の一つです。とはいえ、一人で動画を見ながら学ぶのは、なかなか根気のいる作業。動画の途中でついつい居眠りしてしまう……なんてことも多いように思います。

実際、私自身もeラーニングではないのですが、Youtubeにアップされている大学関連のフォーラムやシンポジウムを見ていて、気がつけば途中から記憶がない、なんてことがザラにあります。学術系動画の淡々とした雰囲気は、どうしようもなく心地がいい。ほんと、あれはある意味、反則です。

今回、大手前大学通信教育課程のeラーニングの試みで、この睡魔を打ち破ってくれそうな面白いものを見つけたのでご紹介します。
以下、リセマムから。

大手前大学、アニメで学ぶ数学のeラーニング授業をYouTubeで公開 
大手前大学通信教育課程は、YouTube公式チャンネルにおいて、アニメーションでわかりやすく数学の基礎を学ぶことができる動画の一部を117日より無料公開した。(中略) 
数学の講義は、現代社会のビジネスにおける「数学」の活用の場を知り、また、仕事や生活で「数学」を使いこなせるようになることを目標としている。YouTube動画では、そのうち「微分」に関する基礎を紹介し、キャラクターを使ったわかりやすいストーリー形式で学んでいくため、数学に自信がない人、長い間遠ざかっている人、数学アレルギーの人も無理なく楽しく学習を続けることができるという。

動画を見ると、キャラクター画像の使い回しっぷりと、セリフの棒読み感が少し気になりましたが、内容がすごくわかりやすかったです。

動画には、先生といたみち君とさくらさんという二人の学生が登場します。先生の説明に学生たちが突っ込みを入れたり、わからないことを質問したりするのですが、これって従来の教員が一方的にしゃべり続けるスタイルの動画だとできないことなんですよね。

会話形式になることで動画にメリハリが出るし、なんでこうなるんですか?といった、こちらの気持ちを代弁した一言と、それについての説明があることで、内容がだいぶわかりやすくなっていると感じました。

思うにeラーニングの動画コンテンツは、講義形式の動画であることが、基本というか、当たり前になっていた気がします。
しかし、学術的な知識を伝える動画として、講義形式が常にベストなのかというと、そうではないはずです。ゲーム形式やクイズ形式、時にはトーク番組のような形式で伝えるのが効果的なこともあるはずです。
また、自由な発想で動画をつくれば、新たな顧客を取り込むことだってできるかもしれません。たとえば、今回の大手前のアニメ動画も登場人物たちの声に人気声優を起用すると、普段、eラーニングに興味を示さない層からも反応があったかもしれません。費用がどうなるかは検討つきませんが、初音ミクが教える動画なんかつくると話題性バツグンでしょうね。

教員が教えている姿を撮るのではなく、教員が監修して最適な表現で動画をつくるようになれば、eラーニングの可能性が大きく広がるはずです。

何にせよeラーニングの常識を壊した試みとして、大手前大の取り組みは画期的です。ぜひ今後も魅力的な動画コンテンツを開発し、私のような勉強嫌いな大人に救いの手を差し伸べて欲しいものです。





上記、「数学(1)」の動画以降は、Youtube「大手前大学 通信教育課程」チャンネルで!

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