2014/07/20

【ほとゼロ コラム】理科・科学教室を100倍楽しくする3つの取り組み


夏休みに集中的に開催される子ども向け理科・科学教室は、内容が多彩なうえ、理工系の学びの面白さを体験ベースで味わえるとあって、かなりステキな取り組みです。

でも、実際によし参加しようと思うと、あっちこっちの大学のHPをのぞいて情報収集しなくてはいけないわけで、あーもうっ!という気分になってしまいがちです。かくいう私も今月の「ほとゼロ」の特集テーマとして情報を集めていて、軽く途方にくれました。

今回、そんな迷える子ども向け理科・科学教室ハンター(長い!)におすすめの耳寄り情報をいくつか紹介しましょう。


■探しはじめるその前に
まず紹介するのは、JS日本の学校が運営するポータルサイト「JS88.com内にあるコンテンツ「体験イベント in 大学」です。このコンテンツでは、エリアと日程の二つの切り口から、大学・短大が実施する子ども向けイベントを調べることができるうえ、さらに対象学年やジャンル、有料・無料などの項目で細かく情報を絞り込むこともできます。

このコンテンツを見つけたとき、ほとゼロ」の特集として理科・科学教室を一つひとつ探しては紹介していたけど、もうこれだけ紹介したらええがな、という身もふたもないことが脳裏によぎったのはナイショの話です。

ともかく、大学に足を運ぶ必要がある子ども向け理科・科学教室は、住んでいる地域のものでないと、なかなか参加するのが難しいのが実情です。そういう意味では、エリア検索ができるこのコンテンツは、かなり利用者のツボをおさえているように思えます。


■研究室に行ってみよう
次に取り上げるのは「ひらめき☆ときめきサイエンス」。これは日本学術振興会が主催しており、科学研究費助成事業に該当する研究機関の最先端の研究を、子どもたちに体感してもらおう、というもの。

ひらめき☆ときめきサイエンスと一般的な子ども向け理科・科学教室とでは何が違うのかというと、一般的なものは大学ないし学部単位で開催されますが、こちらは研究室単位で実施されます。

さらにプログラムに費やす時間が長いのも特徴で、基本的には丸一日かけて、中には丸二日かけてみっちり学ぶプログラムも。当然、時間が長くなるとそれだけ内容が濃くなるし、科学者である教員と触れ合える機会だって増えていきます。一般的な子ども向け理科・科学教室よりも、狭く、でもかなりディープに理科や科学の面白さが味わえるのが「ひらめき〜」の良さと言えるかもしれません。

ちなみに、今年度の「実施プログラム一覧」をのぞいてみると、大学以外の研究機関も若干含まれるものの、実施機関は146機関、実施プログラムは268プログラムとのこと。かなりの量になりますが、これらプログラムの詳細確認や応募はすべて「実施プログラム一覧」から簡単にできるのでご安心を。ちょっと本気で科学の魅力を子どもに教えたろかいな、というおとーさん、おかーさん、ぜひ活用してみてください!


■夏休みの救世主
最後に紹介するのは、せっかく出かけるなら、できるだけ多くの大学のプログラムに参加したい!という向学心あふれる(?)人におすすめのイベントです。

イベント名は「学び体験フェア『マナビゲート』」。NPO法人学びの支援コンソーシアムが主催し、今年で10年目を迎えるイベントです。

今年は会場となる東京国際フォーラムに、慶應義塾や早稲田など、17もの大学が集まります。なお、マナビゲートの公式サイトが見つけられなかったのですが、リセマムに詳しい記事があったので、詳細はそちらをご確認ください。

ちなみにマナビゲートは、開催日が823(土)・24(日)、事前申し込み不要、参加費無料のイベントです。これって何を意味するのかというと、夏休み遊びほうけてしまった子どもたちが自由研究の“駆け込み寺”として利用できるわけです。

こんなことを書くと主催者サイドに怒られそうな気もします。でも、動機が不純であっても、理系の学びを体感する子どもが増えるのであれば、それはそれでいいんじゃないかと勝手ながら思います。でも、まぁ、良い子は計画的に夏休みの宿題をして、マナビゲートは純粋な楽しみとして参加してくださいね!


今回、子ども向け理科・科学教室と関連した3つの取り組みを紹介しました。どれもかなり魅力的かつ利用しやすいものなので、興味が合ったけど腰が重かった人は、これを機にぜひ動いてみてはいかがでしょうか? 子どもの目がキラキラ輝くのは、ディズニーランドだけじゃないないってことを、きっと実感できると思います。

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