2016/12/25

コミュニケーションとは“技術”か“姿勢”か(近大)


国際学部の創設時に英会話スクールのベルリッツと提携するなど、近畿大学の取り組みには合理的で思い切ったものが多く見受けられます。今回、見つけた就職活動支援のイベントも、そんな近大らしさが色濃く反映されたもの。他ではあまりやらなさそうな内容です。

2016/12/18

ミスコン、それは教育と広報の金の卵である


ミスコンというと、学祭時期によく開催される大学ならではのイベントです。今年は慶應義塾大学のミスコンが、主催する学生団体の不祥事で中止となったのがニュースでよく取り上げられたので、例年より話題になったように思います。この不祥事もあってでしょうか、ミスコンはどこかチャラいイメージで見られがちです。しかし、なかにはまちおこしのコンテンツとして上手に活用しているところもあるようです。

2016/12/10

大学発“おとなのための修学旅行”を広めよう(帝京大)


大学がもつアカデミックさは、一般の人にとって興味よりも苦手意識や敷居の高さを感じさせることの方が多いように思います。しかし、うまくコーディネートすることで、このアカデミックさは、観光施設や名所にはない大学ならではの魅力として打ち出すことだってできるはずです。帝京大学が、このたび募集をはじめた一般の人も参加できる体験ツアーは、そんな大学のアカデミックさを上手くレジャーに結びつけた取り組みのように感じました。

2016/12/03

面白いシンポジウムづくりとは、土日・祝日との戦いである(龍谷大)


大学のシンポジウムは、どの大学でも開催していますが、学術的で難しそうなものがほとんどです。しかし、今回、見つけた龍谷大学のシンポジウムはちょっと違っていて、アカデミックなものに興味がない人でも参加しちゃいそうなパンチがあります。

2016/11/26

大学ウェブマガジンにもっと個性とメッセージを!(共立女子大)


以前、本ブログの記事「メディア化する大学のウェブサイトたち」でも取り上げましたが、最近、大学が運営するウェブマガジンがかなり増えてきました。

11月に創刊した共立女子大学のウェブマガジンは、そんなたくさんある大学発のウェブマガジンのなかでも、ひと際、個性を発揮しているサイトです。ただ、大学のPRするだけが、大学のウェブマガジンのシゴトじゃないんですよ!

2016/11/19

企業や自治体の絶好のPRの場、○円食堂を活用しよう(早稲田大)


大学の100円朝食は、今ではかなりポピュラーな取り組みとなり、「100朝食はじめました!」というリリースを見ても驚きを感じなくなってしまいました。でも今回、見つけたのはそんな100円朝食をしのぐ、さらにすごい朝食です。なんと、早稲田大学は50円で朝食が食べられるようなんです!

2016/11/12

学外向け講座という財産をどう活かすか(東大)


YouTubeを使うことで簡単に動画をアップロードできることもあり、動画を扱う大学のウェブサイトがだいぶ増えてきたように思います。そんな動画系大学ウェブサイトの老舗ともいえる東京大学の「東大TV」がYouTubeチャンネルを開設したようです。

2016/11/05

近大マグロで考える、他とは違う!? 近大の研究成果の伝え方(近大)


常に大学業界の話題の真ん中にいるといっても過言ではない近畿大学。この大学のすごいのは思い切った大学改革や広報活動というのもありますが、一般の人からしたらそれよりも近大マグロをはじめとした魅力的な商品の数々がまず頭に浮かぶのではないでしょうか。

そんな近大がつい先日、新たに近大マグロを使った商品を発表しました。この魅力的な新商品を見て、近大マグロには、他にはない商品展開の面白さがあり、それがなぜ起こるのかが少しわかった気がしました。

2016/10/31

NIKKEIプラス1にコメントが載りました


10月29日(土)発行のNIKKEIプラス1の「何でもランキング」というコーナーに、ランキングの選者の一人として参加させてもらいました。

ランキングの内容は「一度は訪ねたい! 大学の名建築」。大学には歴史的な建造物や時代の先端をいく施設がたくさんあり、実際に見学できるものも少なくありません。この記事をきっかけに、足を運んでくれる人が増えたらとてもうれしいです。

なお、この記事はNIKKEI STYLEでも読めますので、こちらも紹介しておきますね。
ぜひ興味のある方はご一読を!

●NIKKEI STYLE一度は訪ねたい!大学の名建築

2016/10/29

大学祭を地域活性のキーイベントにしよう(千葉大)


大学祭シーズンに本格的に突入してきました。恐らく、この土日に開催する大学も多いのではないでしょうか。大学祭のプログラムを見ていると、ユニークなものを実施しているところがいっぱいあります。私の家の近くだと、近大農学部の学祭で近大マグロの解体ショーが開催されるそう。おそらく、ものすごく人が来るんだと思います。

これら学祭のプログラムは基本、学生ないし大学がホストとなって開催されます。でも今回、見つけたものはちょっと違うんです。こういう学祭の使い方もありなのかなと感心しました。

2016/10/22

今後のことを考えて、大人と学生がともに学べる風土をつくろう(同志社大)


大学の授業というと教員が行うのが一般的ですが、中には政治家や企業人が講師となって開催するものもあります。

寄付講座であったり、特別講座であったり、講座の名前や開催する経緯は大学ごとに異なるものの、こういった講座で講師を務める人は業界で名の知れた人の場合が多いです。

今回、同志社大学で開催される出張授業も、まさにそんな講座の一つ。しかもこの講座、学生でなくても聴講ができるみたいです。

2016/10/15

話題性のある大学サイトは、自校のカラーをよく知ることから(東大)


以前、京都大学発のかなりエキセントリックなウェブサイトを本ブログの記事で紹介しました。それで、西の雄がブイブイいわせているなら東の雄だって負けてはられない!……なんて思ったのかどうかはわかりませんが、東京大学からもこれまたユニークなサイトが誕生したようです。

2016/10/09

“大学が地域をもてなす日”をどう活用するか(札幌学院大)


10月に入り、そろそろ本格的に学祭シーズン到来です。学祭の中には東京農大のダイコンアートや東京外大の専攻語料理店など、独自の名物企画があるところもあり、これら企画を目当てに学祭を巡るというのも、ちょっとマニアックな学祭の楽しみ方です。

今回、見つけた札幌学院大学の取り組みも、間違いなくそんな名物企画の一つに入りそうです。はじめ記事を読んだとき、おっ! と声が出るほどのインパクトを感じました。

2016/10/01

クセあるサークルで伝える、大学の真の楽しさ(九州大)


大学の文化系クラブをテーマにして、つい最近「文化系クラブ活動は、知らない世界に続く扉」なんていう記事を書きましたが、大学をよくよく調べてみると文化系や体育会系といった枠に収まらない、ひとクセもふたクセもあるクラブやサークルがけっこうどの大学にもあるんですね。

今回、見つけた九州大学のクラブも、まさにその一つ。こういった活動は、実は大学にとってとても大事な財産なように思います。

2016/09/24

在学生は大学広報のニューターゲット!!(明治大)


本ブログでも以前、「メディア化する大学のウェブサイトたち」という記事で取り上げましたが、近年、大学広報の一環としてウェブマガジンをはじめるところが増えてきています。そして、明治大学がこの流れに乗って(?)かどうかはわかりませんが、新たにウェブマガジンを立ち上げたようです。しかもこのウェブマガジン、内容もさることながら、ターゲットが面白いんですね。なんと、受験生じゃないんです。

2016/09/18

手を取り合えばうまくいく!? 素敵な一般向け取り組みのつくり方


研究成果をもとにしたシンポジウムや大学秘蔵の文化財の公開など、大学の一般向けの取り組みは、マニアックなものが多くあります。そして、このマニアックさは、ニアリーイコールで大学らしさであり、参加者にとって大きな魅力になります。

でも一方、マニアックゆえに興味がない人にはまったく琴線に触れない。さらに興味のあるものを探そうにも、大学の一般向けの取り組みは告知に使える費用が限られているため、広告がほぼ出せず、大学HP等を注意深く見ていないとすぐ見過ごしてしまうんですね。こういった状況なので、自分が興味のあるイベントを見つけるというのは、実はかなり手間なのです。

こういった大学の一般向けの取り組みが持つジレンマを上手に解消したイベントを見つけたので、今回はこちらをご紹介します。大切なのは、手を取り合うことです。

2016/09/10

大学アプリはそうじゃないだろ、という話(早稲田大 他)


高校生の8割以上がスマホを使っている現在、スマホアプリは高校生とコミュニケーションをとる上で、十分に検討に値する手段です。実際のところ、大学のアプリが毎年増えている! という印象は受けませんが、それでも取り組んでいる大学は少なくないようです。

2016/09/03

入試の枷を取っ払う、東洋大のネット入試(東洋大)


昔は筆記試験だけだった大学入試も今ではいろんな試験方式が増えてきました。そんななか、東洋大学では、かなりイマドキというか、挑戦的な入試をはじめるようです。

2016/08/28

文化系クラブ活動は、知らない世界に続く扉(京都大)


大学のクラブ活動というと、箱根駅伝やら六大学野球やら、まず頭に浮かんでくるのは体育会系の活躍ではないでしょうか。もちろん、これらクラブ活動の試合は見応えがあって楽しいのですが、実はこれに負けず劣らず文化系のクラブ活動にも魅力的なものがたくさんあります。

2016/08/20

自虐ユーモアは大学の次のトレンドになるか!?(神戸大)


昨今の大学の広報活動を見ていると、ユーモアがあるものが増えてきたように思います。最近だと本ブログでも取り上げた京都学園大学の本能寺ナイトウォークなんかが、どこかぶっ飛んでいて、独特の面白さがありました。で、今回、紹介する神戸大学の取り組みも、そんなカテゴリに含まれるものの一つ。この企画の考え方には、なんとなくですが、今後の大学広報のヒントがあるように感じました。

2016/08/13

今こそ伝えたい、短大のたくさんの魅力


少子化によって大学経営が難しくなってきているというのは、いろいろな記事で目にしますが、それよりもさらに大変なのが短期大学です。なんと現在の短大生の人数は、ピークのおよそ4分の1もいないそうです。

2016/08/07

東京農大の大根という、シンプルだけど力強い武器(東京農大)


東京農業大学の「収穫祭」は大学祭の特集記事などでは必ず名前が挙がる、ユニークな大学祭です。この大学祭でとりわけ人気なのが、大根の無料配布など、大根を使った取り組みたち。今回、収穫祭よりひと足早く、大根を使った地域向けのイベントが東京農大で開催されたようです。

2016/07/30

異業種コラボで生み出す、大学だからこそできるニュービジネス


この時期になると大学の一般向けの取り組みで、よく目にするのが子ども向けの体験イベントです。なかでも多いのが、理系の魅力を伝える理科教室や科学教室。私自身が子育て世代にどっぷり浸かっているためか、普段は大学に見向きしないのに、これらイベントにだけは参加するという人がまわりにチラホラいます。

今回、この子ども向け体験イベントで、ちょっとユニークなものを見つけたので、こちらについてご紹介しましょう。

2016/07/24

メディア化する大学のウェブサイトたち


大学のウェブサイトというと、受験生やその保護者でもなければ、あまり見る機会がないように思います。さらに言うと、受験生でもオープンキャンパスや入試前に必要な情報を確認するというのがほとんどで、日常的にチェックする人はかなり少ないのではないでしょうか。

必要な人が、必要なときに見るサイト。そんな印象が強かった大学のウェブサイトですが、近年かなり内容が変わってきているようです。

2016/07/15

大学とか関係なしに楽しめる大学ミュージアムセレクション(城西大)


大学ミュージアムは、大学の魅力を知る一番の近道。かなり前になりますが、ほとゼロのコラムでもそんなことを書いたことがあります。今回、見つけたのは、そんな大学ミュージアムでの面白い発見についてです。

2016/07/09

伝えるから育てるへ、ナマズに学ぶ新たな広報の役割(近大)


現在、広報活動が一番うまくいっている私立大学は近畿大学だというと、多くの人は頷いてくれるんじゃないでしょうか。さっと振り返るだけでも、近大マグロを皮切りに、英語村E3や近大水産研究所(店舗)、国際学部、またポスターやパンフレットのユニークさなんかでも話題になりました。

こういった広報のネタに事欠かない近大で、特にこのごろ注目を集めているのは近大ナマズです。このナマズの広報素材としての強さを感じさせる記事を見つけたので、今回はそれについてご紹介します。このナマズというか、ナマズの使い方にはほんと舌を巻きますね。

2016/07/02

日本酒開発、それは商品開発の一番の教科書(神田外語大)


大学発の商品で、もっとも多いものは何か。しっかり調べたわけではありませんが、おそらくそれは“日本酒”ではないでしょうか。ざっと挙げるだけでも、北海道大学の「ポプラ並木」、滋賀県立大学の「湖風」、佐賀大学の悠々知酔」、山口大学の「山口学舎」など、切りがないほどたくさんの大学発日本酒があります。

では、なぜ日本酒が多いのかというと理由はいくつか考えられます。まずは田植えからはじめて、ちょうど1年で商品になるので開発期間がちょうどいいこと。信頼できる酒造メーカーと組めば、商品づくりにまず失敗しないこと。大学発のお酒はちょっとしたおみやげとして好まれる、というのも理由なように思います。

そして、この日本酒開発ですが、実は他の商品開発にない魅力があるのかも、と神田外国語大学の記事を見つけて思いました。ずばり日本酒開発は、大学の商品開発の教科書なのです。

2016/06/26

歴史的な建物を上手に広報活用するのなら(弘前大)


大学のなかには、歴史的価値のある建物があるところも少なくありません。中には、国の重要文化財に指定される建物がある場合もあり、これら建物は大学の隠れた名所といっていいでしょう。そんな大学内にある隠れた名所を、ちょっと新しい視点で有効活用しようとする大学を見つけたのでご紹介します。

2016/06/18

地域の心強い味方、“地域の交友会”をつくるには


大学が取り組む地域活性化というと、行政や地元企業と連携するものを頭に浮かべがちですが、実は大学同士で連携して行うものもあるようです。そして勝手に思うに、この大学間の連携には、行政や企業との連携にはない良さがあり、長い目で見ると今後もっと注力してやっていくべき連携のカタチになるのではないかと感じています。

2016/06/11

M化する学生たちに見る、大学広報の分岐点(近大)


前回「近大の新学部広告のウラ側を想像すると、ジワジワすごい」という記事を書いてすぐ、「近大、攻めの広報の理由」というウェブ記事を読みました。記事によると、私がアレコレ熱く語った国際学部の広告は、電通の若手クリエイターに一任してつくったとのこと。勝手に想像し、勝手語って、恥ずかしいったらありゃしない。でもまぁ、すべてを任すというのも、ある意味ではすごいのかもしれませんね。

で、こんなことがあったにも関わらず、今回も近大の国際学部に関わる話を書きます。前回の記事が長くなり触れられなかったのですが、この広告にある「どSすぎるカリキュラム〜」というフレーズが、これからの大学広報を考えるうえで、とてもいいヒントになるように感じたからです。

2016/06/04

近大の新学部広告のウラ側を想像すると、ジワジワすごい(近大)


昨年、赤井英和を起用した広告で話題になった近畿大学の新学部「国際学部」ですが、今年も引き続きパンチの効いた広告を出して話題になっているようです。

この広告、かなりインパクトがあるのですが、でもそれだけじゃなく、広告のコンセプトや作られた背景を想像してみると、なかなか奥深いような気がします。では一体どんな広告なのか、まずはビジュアルをご紹介しましょう。

2016/05/28

もう地味だとは言わせない、歴史を体感するエンタメ系イベント(京都学園大)



私は大学関連のプロモーションや広報物の企画・制作をメイン業務にしていますが、勤務している会社では企業関連の仕事も多く手がけています。それで、企業系のものと比べると、大学って地味だなぁ、とふとした瞬間にしみじみ感じることがあります。

教育機関なのでハッチャけた表現を好まないとか、大きな企業に比べるとそもそも広告費の額がぜんぜん違うとか、地味には地味の理由があるように思います。でも、今回、大学らしからぬ発想で、派手かつリーズナブル(おそらく)に、自校をピーアールするイベントを開催する大学を見つけました。大学であっても、ちょっとした工夫で面白いことはできるんですね。

2016/05/26

『関西の大学を楽しむ本』を発売しました!!


私が編集長を務めるウェブマガジン「ほとんど0円大学」が、企画・制作に全面的に関わった雑誌『関西の大学を楽しむ本』が、京阪神エルマガジン社より本日、発売されました。取材に協力いただいた、大学のみなさま。陰ひなたに支えていただいた、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

2016/05/21

京大の特設サイトが、圧倒的に京大らしい(京大)


大学の公式ホームページとは別に、オープンキャンパスや新学部開設などをテーマに特設サイトをつくる大学がよくあります。これらサイトは規模が小さいのとテーマが明確なため、企画が凝っていたり、作り込みがしっかりしていたりと面白いものも多いです。中でも京都大学がつくった特設サイトは、群を抜いて企画が尖っており、かなり異色。これはさすがに他じゃ真似できそうにありません。

2016/05/14

大学広報のノウハウの使いどころは一つじゃない


これまでに大学と雑誌のコラボについて、しつこいくらい取り上げてきました(コレとかコレが、今回、紹介するのは似ているようでまったく異なる取り組みです。そもそも大学の広報でもないのですが、学生と雑誌のコラボとしてこれはこれでかなりアリな感じがします。

2016/05/07

地方の大学が変わると、日本が変わる


大学進学といえば、都心で一人暮らしをする大きなチャンス。私は地元である関西の大学に進学しましたが、首都圏の大学に進学することに少し憧れを感じていました。おそらく、似たような憧れを感じる高校生は今でも少なからずいるように思うのですが、どうやらその数は減少傾向にあるようです。

2016/04/30

子どもが大人になる節目を、大人たちは尊重すべし


受験生や在学生の保護者は、今や大学にとって無視できない大事なお客さまです。これについて本ブログでは「大学生活の自由とどう向き合うか」などの記事で何度か取り上げてきましたが、どうやらこの風潮はさらにエスカレートしてきているようです。本当にこれでいいのかと、勝手にちょっと心配になってしまうほどです。

2016/04/24

あえて理系にこだわらない理系女子プロモーション(長岡技術大)


理系女子ないしリケジョという言葉がアチコチで使われるようになり、今では社会にある程度浸透した感があります。これはひとえに、大学や国、あとマスコミが、理系女子を増やすための取り組みやプロモーションに力を入れてきた成果なのだと思います。今回、見つけた長岡科学技術大学の取り組みも、そんな理系女子を増やすための取り組みの一つ。視点が、かなりユニークです。

2016/04/17

ねらいも作り方も一括りにできない大学×出版社のコラボ雑誌


近年、大学と雑誌とのコラボが盛んです。昨年、話題になった近畿大学×「Tokyo graffiti」をはじめ、「大学版アエラ」や「るるぶ」、「東洋経済」、「東京人」、私も関わった京都造形芸術大学の「エルマガMOOK」など。さらに最近だと京都女子大学と「non-no」のコラボもニュースになっていました。

ここまで増えていくと、大学広報の変わり種というより、一つの手法として確立しつつあるような気がます。では決して低額ではない雑誌とのコラボですが、どんな意図で、何を気をつけてつくるべきなのでしょうか。今回はそんなことについて書いてみました。

2016/04/09

祭を通じて進化する“大学のまち・京都”


私が住む関西エリアは桜が咲いたと思ったら、もう散りつつあります。毎年、思いますが、桜のシーズンは、ほんとあっという間です。京都ではこの桜の季節に学生たちによる大きな祭があるのをご存知でしょうか? 今年も大いに盛り上がったようです。

2016/04/03

“あえて”進学する人の情熱にどう応えるか(早稲田大)


大学博物館の企画展や特別展は基本的に学内の研究資料を展示するため、集客を第一目的としないユニークな展示も少なくなりません。今回、見つけた早稲田大学の會津八一記念博物館の企画展も間違いなくその中の一つ。通信講義録を扱った展示なのですが、当時の人たちの向学心の高さを感じ、少し考えさせられました。

2016/03/21

北陸新幹線開通が受験生に与えたもの(富山大)


オープンキャンパスや入試の時期に電車に乗ると、アチコチに大学のポスターが貼られています。やっぱり大学のある沿線ぞいに告知を打つのが、かなり効果が高いからなんでしょう。そして、この沿線ぞいというのは、当然のこととして在来線のみを指すと思っていたのですが、どうやら違うのかもしれません。富山大学のPR活動からそんなことを感じました。

2016/03/06

いたずらがつくった大学の文化(京大)


何かと学生たちが破天荒で個性的なことで有名な京都大学ですが、とくに京大らしさが感じられることとして有名なイベントに卒業式の仮装が挙げられます。そして、この卒業式と同じか、それ以上に京大らしいいたずらが今年もメディアに取り上げられていました。

2016/02/27

何となく学びたい人を大学に吸い寄せる講座(奈良県立大)


大学公開講座の多くは、大学教員が自身の専門分野をひもとき、社会人向けにわかりやすく伝えるものになります。しかし、わかりやすくとはいっても、教員たちの取り組む研究は、難解だったり、マニアックだったりで、一般の人が気軽に聞くには少々ハードが高い、なんて場合も少なくありません。そんななか、今回、見つけた奈良県立大学の取り組みは、ハードルが低く、おとなが大学で学ぶいいきっかけになりそうです。

2016/02/20

学生を呼び込む、地域プロデュースの学び(東洋大)


ここ数年、地域を名前に冠した学部が急激に増えてきました。さらに昨年末、早稲田大学が2018年度より「地域貢献型人材発掘入試(仮称)」をはじめると発表。大学にとって地域が、また地域にとって大学が、切っても切り離せない存在になってきているのかな、という気がします。

今回、見つけた富山県魚津市と東洋大学の取り組みも、そんな関係性を感じさせるものの一つ。こういった取り組みは、今後もっと増えてくるんでしょうね。

2016/02/13

何が“卒業校”を“母校”へと変えるのか(早稲田大)


母校から定期的に送られてくる卒業生向けの情報誌。私の場合、仕事柄中身はチェックしますが、そこで告知されている卒業生向けイベントには、時間がとれずほぼ参加できていません。でも、中にはしっかりと参加してコミュニティをつくり、旧交をあたためたり、新たな人脈をつくったりする人もいるようです。

今回、見つけた早稲田大学の記事は、そんな早稲田ならではの卒業生コミュニティ「稲門会」に、新たな会が立ち上がる、という話。どうもこの会、かなりユニークなもののようです。

2016/02/06

大学をだいなしにする大学ランキング


東大が何位だったとか、京大が去年に比べてどうだったとか、けっこう大々的に報じられる大学の世界ランキング。2013年に国が今後10年で世界大学ランキングトップ100に日本の大学を10校入れるという目標を掲げたことでも話題になりました。

この世界大学ランキングのなかで、最も権威のあるものの一つ、イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)」の日本版がつくられるようです。

2016/01/30

卒業生をつなぎとめるのは愛校心にあらず(東京理科大)


卒業生から寄付を得よう、サポーターになってもらおうと、積極的に情報発信する大学が近年かなり増えてきています。今後18歳人口が減っていくことを考え、経営を安定化させるためには、受験生だけに頼るわけにはいかない、そう考える大学がたくさんでてきたからなように思います。

しかしです。ただ情報を伝えるだけで、どれだけ卒業生の心は母校に向くのでしょう。ただ伝えるだけでは、少しパンチが足りないんじゃないの? そう思っていたところ、面白い卒業生向け特設サイトを立ち上げて卒業生とコミュニケーションをとる大学を見つけましたので、ご紹介します。

2016/01/23

学生サポートって何だろう?


大学関連のランキングは、受験雑誌はもちろん、ビジネス誌なんかにもよく載っており、私もよく気にして見ています。今回、大学通信が運営する教育情報サイト「教育進学総合研究所」で、気になるランキングを見つけたので、これについて紹介しましょう。ちなみに、これ、学生サポートに関わるランキングなんですが、なんと1位から3位まで4年連続同じ大学でした。

2016/01/16

学生と入試広報の新たなコラボの可能性(上智大)


程度や好みに差はあれど、男はみんな美女が好き。そんな男たちの熱い気持ちが凝縮した『美少女図鑑』という雑誌をご存知でしょうか? とにかく美少女をたくさん載っているこの雑誌の上智大学版が、このたび発売されたようです。