2018/07/06

女子大にこそ実践して欲しい、バーチャルで体験で、オープンな雰囲気(清泉女子大)


大学のなかには、歴史があって見応えのある建物があるところがたくさんあります。これら建物を巡るのもまた、大学の楽しみ方のひとつです。

しかしそうはいっても大学の建物を見学するために、わざわざ大学に足を運ぶのはちょっと抵抗がある…。そう感じてしまう人もいそうです。そんな人にこそ大学建築の魅力を知ってもらいたい!そんな熱い想いがあるのかないのか、清泉女子大学の大学建築紹介はかなり充実していて面白いです。

以下、大学プレスセンターより。

学生が案内 有形文化財・旧島津公爵邸のバーチャルツアー動画を公開 -- 清泉女子大学 
清泉女子大学は、校舎としてゼミや会議などで使用している東京都指定有形文化財の旧島津公爵邸のバーチャルツアー動画を公式ウエブサイトで公開を始めた。同大の学生ガイドが邸内や庭園を案内する約25分の見学ツアーをウエブ上で体験できる。(後略)



プレスリリースで発表されているのは、清泉女子大のキャンパス内にある旧島津公爵邸を紹介するムービー公開について。早速、閲覧してみましたが、ちょっと淡々とした印象はあるものの、学生たちがかなり細かく公爵邸の解説をしてくれています。なんかBSでこういうテレビ番組がありそう、と思うクオリティと雰囲気です。

清泉女子大の旧島津公爵邸の紹介は、このムービーだけではありません。大学のHPをのぞくと360℃画像で建物の内部を見学できたり、建物の魅力を丁寧にまとめていたり。さらに、学生ガイドとまわるキャンパスツアーを1年のうち6カ月間、週2回、1日2回開催しています。この開催数はかなり多い部類に入ります。

ちなみに、ほとんど0円大学でも同志社大学のキャンパスツアーをレポートしており、私も同志社大や神戸女学院大のツアーに参加したことがあります。学生ガイドとまわると、建物の歴史や見どころがわかるだけでなく、大学の雰囲気も知れてけっこう楽しいです。

少し話しがそれました…。女子大の場合、共学に比べてセキュリティが厳しいところが多く、学外者がふらふらと入りにくい雰囲気があります。ぶっそうな事件が起こるご時世なので仕方のないことです。とはいえ、大学と学外の人たちとの間に距離ができるのは、大学にとっても、学外の人にとっても好ましいことではありません。

セキュリティはゆるめられないけど、オープンな大学でありたい。清泉女子大の取り組みは、こういったジレンマを解消するのに、とてもいいやり方のように思いました。単にキャンパスツアーをやっています!というだけでは、ツアー参加者以外は距離の近さを感じとれません。

ウェブを使って丹念に建物を伝えることで、大学の内部を知ることができ、清泉女子大がオープンだと、訪れることなく感じとることができる。学外の人が足を踏み入れにくい女子大だからこそ、こういう演出に意味があります。まぁとはいえ、女子大でなくても、こういうアプローチをする大学が増えると、大学に興味をもつ一般人が増えそうで、個人的にはうれしいんですけどね。

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