2014/09/16

【ほとゼロコラム】大学スポーツに込められた物語に触れるには


前回、「【ほとゼロ コラム】大学スポーツ、熱狂の原動力」という記事で、大学スポーツの魅力の一つに、4年間という限られた期間に起こる濃厚な物語があると書きました。

たしかに毎回のように試合を観戦する熱心なファンなら、代ごとに変化するクラブの様子や、そこで成長する選手たちを感じとることができます。でも、そんな人はごくごくひと握り。そうでない人は、知る術がないのでしょうか。


答えから言わせてもらうと、知る術はあります。最も手軽な方法としておすすめしたいのは、学生スポーツ新聞の講読です。


■学生スポーツ新聞ってナニ?
学生スポーツ新聞。これは簡単に言うと、スポーツ新聞の大学版であり、学生記者が年に複数回発行する自分たちの大学のクラブの情報を扱ったスポーツ新聞です。すべての大学で発行しているわけではありませんが、スポーツが盛んな大学を中心にけっこうな数の大学で発行されています。

以前、この学生スポーツ新聞で、最も歴史があると言われている明大スポーツ新聞部を取材したことがあります。そのとき取材した同部の編集長によると、明大スポーツ新聞は月に1度の発行で、発行部数は毎号1万部。さらに関東大学ラグビー対抗戦における早稲田対明治の一戦、いわゆる「早明戦」のときに発行する「ラグビー明早戦特別号」に関しては、3万部も発行するとのことでした。
1大学のスポーツを扱った新聞が、これだけ発行されることに、大学スポーツの人気ぶりを感じさせます。

ちなみに、明大スポーツの学生記者は、担当するクラブに少なくとも週に2回は顔を出し、上述した「早明戦」の時期になると複数の記者が毎日ラグビー部に足を運ぶようです。

粘り強く足で稼ぐのは、学生、プロ問わず、新聞記者の専売特許といえますが、学生たちがここまでやるのは、やっぱりすごい。当然、記事には各クラブの情報がぎっしりと詰まっているわけで、かなり見応えがあります。


■ゲットだぜ、学生スポーツ新聞 !!
魅力いっぱいの大学スポーツ新聞ですが、どこで手に入れることができるのでしょうか。まず確実なのは、発刊日のすぐ後であれば学内のラックに設置さているので、それを取ってくるというのが考えられます。しかし、これは大学に気軽に行ける場所に住んでいる必要があるし、たとえ住んでいたとしても、けっこう、いや、かなりめんどうくさい……


そこで利用したいのが、定期講読の申し込みです。明大スポーツや早稲田スポーツ、慶應スポーツなど、規模の大きな学生スポーツ新聞では、定期講読の申し込みをウェブなどで呼びかけています。これを利用すると、年間数千円の費用で、毎号、自宅にまで発送してもらえます。


また、お金を払ってまではいいけど、気になるんだよね、なんていう人は、学生スポーツ新聞のウェブサイトをのぞいてみるのはいかがでしょう。ウェブサイトには、新聞に載せきれなかった記事や試合の速報などを掲載されており、これだけでもかなりの情報が手に入ります。そうですね。
ウェブサイトで学生スポーツ新聞とはどんなものかを知り、それで興味が湧いてきたら、定期購読を考える、なんていうのが、かしこいやり方なのかもしれませんね。

あれこれ書いていると、かなり文字量がいってしまいましたので、今回はここらへんで止めておきます。学生スポーツ新聞については、もう少しお伝えしたいことがあるので、またどこかで続きを書きます(たぶん)。

なんにせよ、学生スポーツ新聞を読めば、大学スポーツはさらに面白く観戦ができます。ぜひ、出身大学に学生スポーツ新聞がないかチエックしてみてください!

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