2016/10/29

大学祭を地域活性のキーイベントにしよう(千葉大)


大学祭シーズンに本格的に突入してきました。恐らく、この土日に開催する大学も多いのではないでしょうか。大学祭のプログラムを見ていると、ユニークなものを実施しているところがいっぱいあります。私の家の近くだと、近大農学部の学祭で近大マグロの解体ショーが開催されるそう。おそらく、ものすごく人が来るんだと思います。

これら学祭のプログラムは基本、学生ないし大学がホストとなって開催されます。でも今回、見つけたものはちょっと違うんです。こういう学祭の使い方もありなのかなと感心しました。

以下、リセマムより。

千葉大と道の駅がコラボ、県内12施設が大学祭に集合11/3 
(前略)千葉大学では、大学インターンシップに参加した学生からの提案を基に、地域と連携を図りながら「実践的なキャリア教育」を展開。第1弾として、6月には「キャリア」をテーマに県内の企業人や地方公共団体の実務担当者を講師に招いて講義を実施した。今回開催する「道の駅まつり」は、その第2弾。県内12か所の道の駅が千葉大祭に集合する、初のコラボ企画となる。(後略)

このプログラムでは、県内12か所の道の駅が学祭の会場に集まり、名物料理をふるまったり、講演会を行ったりするとのこと。大学祭は地域の人がたくさん訪れるイベントです。当然その主役は大学であり学生ですが、別に他の団体・組織が前に出てはいけないという決まりがあるわけではありません。

むしろこの機会を上手に活用することで、地域がさらに盛り上がることができれば、大学にとっても、地域にとっても、良いこと尽くめではないでしょうか。それに大学祭に地域のいろんな要素が盛り込まれ“市民祭”になれば、周辺住民もより大学祭を楽しむことができるはずです。

しかし、です。そうはいっても、大学祭はやっぱり大学や学生たちのものだという印象が強いので、地元の企業や自治体からブースなりを出店したいというのは、なかなか言い難いように思います。今回の千葉大のケースも、道の駅がインターンシップ先だったという縁があり、なおかつ学生側からの提案があったからこそ実現できました。

だからまずは大学や学生に、大学祭は地域活性化の有効な場であるという意識を持ってもらう。そしてできるなら、キャリア教育系のPBLの一環としてプロジェクトを立ち上げて取り組むのがいいように思います。

大学のキャリア教育系のPBLには企業や自治体を舞台に行われるものが多く、そのほとんどは学生が胸を借りる立場になります。ですが、多くの人が集まる大学祭を学びの実践の場(=PRの場)として活用するなら、企業や自治体にとってのメリットもかなり出てきます。メリットが明確に感じられれば、より積極的に関わろうとする企業や自治体も増えるだろうし、当然それによって学びが濃く刺激的になるはずです。

大学祭が地域の人、情報、組織、知などが交錯するジャンクションになれば、大学祭シーズンが今よりもさらにワクワクするシーズンになるはずです。だから、ぜひどこか大学で本腰を入れてやってみませんか?

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