2014/03/25

“学生ノリ”を社会へ

最近、温かい日が増えてきており、天気予報によると私が住む関西圏は今週にも桜が咲き始めるようです。

桜が咲き始めると大学では、入学式を皮切りに何かと活気づいていきます。特に入学式後に数週間続く“新歓時期”は、さまざまなユニフォームに身をつつんだ学生たちがキャンパスにあふれかえり、ある意味では最も大学らしい風景が拝めるときだと言えるかもしれません。

今回、この大学の春の風物詩とも言える新歓に着目したユニークなコンテストを見つけたのでご紹介します。

以下、マイナビニュースより。 


優勝サークルに賞金20万円! 学生新歓コンテスト開催 - 面白法人カヤック 
(前略)毎年4月には、全国の大学で「プラカードを持ってPR」「ビラ配り」など、いわゆる「新歓」の風景が見られる。同社は、サークルに入ってもらうための様々な企画・活動は、企業に置き換えると、採用や新規顧客獲得キャンペーンに当たるとして、マーケティングや広告の手法を応用すれば、もっと面白い新歓を行えるのではないかと提案している。そこで、全国のサークル・学生団体が、新入生勧誘の企画を実施し、その面白さや注目度で優勝を競うというコンテストを開催する。(後略)


面白法人カヤックというと、斬新かつ奇抜なアイデアと独特なノリで有名なウェブ制作会社ですが、今回の企画も例に漏れずかなり独創的です。
また学生たちの中にも、京大の折田先生像のオブジェしかり、京大や金沢美大の卒業式の仮装しかり、はっちゃけたノリや無駄な行動力がある人が多くいるので、そこらへんどこか通じるものがあったのかもしれませんね。

学生特有のノリや発想は、社会人になってルールや常識をたたき込まれていくと、どうしても薄れていってしまうもの。学生だからこそ考えられるものは確かにあると思うので、それを評価する取り組みというのはなかなか興味深いものだと感じます。

しかし一方で、学生のノリは時に悪い方向で発揮されることがあります。ひと昔前にあった早稲田のスーパーフリー事件や、最近では若者たちが次から次へと自分たちの悪事をツイッターで投稿していった一連の騒動などがいい例です。

これら学生の暴走を恐れて、ギチギチに規約で縛ってしまうともともこもないですが、すべてを自由にしてしまうのもまたリスクが高い……。そういう意味では、今回の企業が主催するコンテストではあるものの、かなりノリが軽いというのは、ちょうどいい塩梅なのかなという気がします。

学生のノリ(大げさにいうと文化!?)が価値あるものだと社会に広く認められていけば、世の中がもうちょっと面白くなるはずです。どんなエントリーがあるか、今からとても楽しみです。

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