2014/03/18

“新”卒業生たちへの広告(関西学院)

自宅で読売新聞をとっているのですが、今日の朝刊に「今日、関西学院大学を卒業するあなたへ。」という全15段カラーの新聞広告が掲載されていました。興味が湧いたので調べてみると、関西学院は交通広告でも同じシリーズを展開し、なおかつ昨年も一昨年も同じような新聞広告を出稿しているんですね。


以下、関西学院大学HPより。


卒業を迎えた学生らに車内吊り広告でメッセージ 
関西学院大学大学院の学位記授与式が317日に、大学卒業式が318日に西宮上ケ原キャンパスにて実施されます。 
関西学院大学では卒業生へ向けた「今日、関西学院大学を卒業するあなたへ。」と題したメッセージを新聞広告(朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞)にて18日に掲出する予定です。
あわせて、車内中吊り広告を、阪急電車神戸線・宝塚線・京都線の一部に17日から19日の期間で掲出します。
ぜひご覧ください!


大学を卒業するということは、これまでずっと続いていた学生という身分から抜け出すことであり、守られる存在ではなくなるということです。
そう考えると、小・中・高の卒業式と、大学の卒業式は根本的なところで大きく意味が違うのではないかと思います(もちろん中・高を卒業して就職する方も多くいるのですが……)。

そんなとりわけセンシティブなときに、大学から思わぬ形でエールをもらえるのは、私たちが想像するよりも、ずっと心に染みるような気がします。

それに卒業式は、在学生が卒業生に変わる式典ともいえます。これから卒業生と良好な関係をつくっていくために、まずはこの日に大学の存在を強烈に印象づけておくというのは、わりかし重要なことなのかもしれません。

しかし、卒業する学生たちにエールを送るだけなら、卒業式を華やかに演出すればそれで事足ります。あえて広告を使うのは、この日を広く社会に伝える、特に卒業生たちに伝えるという目的があるからのように思います。

これらの広告を見て、卒業生が自分自身の卒業式を思い返し、大学を想い、そして直接会ったこともない学生たちの門出を祝う……。大げさかもしれませんが、校友会等でよく使われる“オール○○大学”という言葉に込められた精神って、まさにこれなのではないでしょうか。

春先に出す広告が、毎年一度大学を思い返す季節の風物詩になれば、大学と卒業生の関係はさらに近づいていくのかもしれません。

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