2017/05/27

“何でもない日常”という魅力的なコンテンツを伝えよう


老若男女問わず、今やSNSは日常的な情報収集&コミュニケーションツールとして、多くの人が使っています。大学広報でもLINEやFacebookなど、各種SNSで情報発信するところがたくさんあります。なかでも最近、増えているのがInstagramを使った広報です。

若者たちのSNSの主流になっているインスタですが、これをうまく使うと、従来の大学広報では表現できていなかったことが伝えられるのではないかと、個人的に思ったりしています。

以下、リセマムより。

青学大が公式インスタ開設、慶應大・立教大も画像で情報発信 
青山学院大学は5月12日、公式Instagram(インスタグラム)を開設したことを発表した。若者に人気の「インスタ」を取り入れ、季節の表情や風景など、一味違う角度から見る大学の魅力を発信しようとする試み。慶應義塾大学や立教大学、成蹊大学などの取組みを紹介する。(後略)

大学の四季のうつろいであったり、真夜中や早朝のキャンパスであったり、インスタがあることで、これまでの広報ツールでは、あまり出せていなかった大学の表情を積極的に発信することができるようになります。さらに大きいのは、大学の日常を発信できるようになることです。学生の自然な表情であったり、普段の生活を感じさせるビジュアルは、高校生にとって強くひかれるものがあります。

実際、私もパンフをつくっているときは頑張って日常的な一枚を撮ろうと、カメラマンとキャンパスをうろうろすることがあります。ですが、知らないおっさんがきて、ゴツい一眼レフを構えて「自然にしといてね〜」なんて言っても、そんなことできるわけないんですよ。

では、インスタならどうかというと、学内で運営するため撮影するのは職員さんか学生スタッフ。撮影する機材もスマホです(たぶん)。このゆる〜い撮影方法だと、非日常感がかなり薄れます。おまけに広報物に掲載する場合は厳選して使用しますが、インスタならけっこうな枚数でもあげられるわけで、それがまた日常感を増させるように思います。

さらにいうと、この“何でもない日常”を伝えるのは、従来の広報ツールはもちろん、テキストをメインにしたSNSでもうまくできないことでした。Facebook等は何かしらネタがないと記事が書けないわけで、記事にならないものを投稿するというのは普通はやらないからです。

“何でもない日常”という一見どうでもよさそうでいて、実は魅力的なコンテンツを発信するのに、インスタほどベストなツールはありません。本当の意味での日常が発信されると、これまで化粧して見せていたことがバレるというリスクがあります。でも、この情報化社会、ちょっと調べればだいたいのことはバレてしまいます。なら割り切って、思い切り日常を見せてしまう方がいいのではないでしょうか。その潔さもまた魅力として映るはずです。

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