2018/12/29
国立大学の法人統合が、地域に与えてくれるもの(名古屋大・岐阜大)
少子化待ったなしの現在、どうすれば生き残れるかを、どの大学も真剣に悩み考え、チャレンジしています。これは私立大だけでなく、国立大にとっても同じことがいえるし、国も積極的に改革をすすめています。
来年法改正によって実施できるようになる見込みの国立大学の法人統合も、そんな改革の一手です。法人統合が可能になると、一つの国立大学法人が複数の大学を経営できるようになるわけですが、これによって大学はどう変わり、周囲にどんな影響があるのでしょうか。
2018/12/22
通信教育の新たな可能性、“留学しない”留学生を集めるというアプローチ(近畿大)
大学通信教育のメインターゲットというと、社会人とシニア層、主婦層が頭に浮かびます。でも、近畿大学の通信教育部は、これらとは違うターゲット層にも人気なようです。通信制の強みの活かし方として、こういうアプローチもありなのかと、目からウロコだったので、今回はこれについてご紹介します。
2018/12/18
『50歳からの大学案内 関西編』を発売しました!
以前から執筆していた『50歳からの大学案内 関西編』を、2018年12月18日に、ぴあ株式会社より出版しました。本書は、関西圏の大学のさまざまな教育プログラムを使って学ぶ、50歳以上の方たちのロングインタビューを中心にした書籍になります。
2018/12/14
専門人材を雇うリスクにどう向き合うか(日本大)
今年、大学の不祥事のなかで強烈なインパクトを放ったのは、日本大学アメフト部の悪質タックル事件ではないでしょうか。タックルの危険性もさることながら、そのあとの大学側のずさんな対応が、わざとじゃないかと疑うほど火に油を注ぎました。そんな日大の対応のハイライトの一つに「日大ブランド落ちません!」と、日大広報部の職員が逆ギレするシーンがあったわけですが、このたび、やはり、落ちていたことがわかったようです。
2018/12/08
「プレ金大学」がつくる社会人教育の新文化!(常葉大など)
これから18歳人口が大幅に減っていくことがわかっている大学にとって、社会人をどう取り込んでいくかは大きな課題です。実際、さまざまな大学が、さまざまなやり方で、社会人にアプローチをかけています。今回、見つけた取り組みも、その一つ。つっこみどころがないこともないですが、やり方としてはとても興味深く感じました。
2018/12/01
一周まわって新しい!? “大学らしさ”が苦手な層に大学をアピールするイベント(千葉商科大)
大学ではたくさんの一般向けのイベントを開催しています。これらイベントの内容はさまざまですが、どれも“大学らしさ”があり、それが特徴であり魅力です。しかし、今回、見つけた千葉商科大学のイベントは、この“らしさ”が感じられません。こういう切り口って、なかなかかなり新しいような気がします。
2018/11/23
とてつもなく濃ゆい、京大生“らしさ”のつくり方(京都大)
大学祭のシーズンもそろそろ終盤戦。今年も「ほとんど0円大学」で、いくつか取材をして回り、学生たちのエネルギーをしみじみと感じました。そんな大学祭のなかで、異色な取り上げられ方をしているのが、京都大学の11月祭です。例年のように取り上げられる11月祭ですが、今年もやっぱり取り上げられていました。
2018/11/17
子どもたちよ、教科書を捨て研究をしよう(大阪大等)
高大連携は大学にとって優秀な学生の獲得につながるため、積極的に取り組んでいるところがたくさんあります。今回、取り上げる大阪大学等の取り組みは、この高大連携を飛び越えた、小学校や中学校との連携事業です。私も小学生の子どもを持つ親ですが、こういう取り組みって、けっこう大事なように感じました。
2018/11/10
研究のプロという、教える素人たちを育て直す(大阪大など)
大学は教育機関と研究機関という二つの側面を持っていますが、受験生が感心を持つのは、もっぱら教育機関としての大学ではないでしょうか。でも、よくよく考えると、大学で教鞭を執る人たちのほとんどは、専門家ではあるけれど、教えるプロ(専門家)ではありません。教育者ではなく研究者。なのに、教えることに期待されるという、このジレンマを少しでも解消しようと、大阪大学などが興味深いプログラムに取り組んでいるようです。
2018/11/03
近大のエンタメ満載の新聞広告の裏に見えるもの(近畿大)
広告のクリエイティブという面では、近畿大学は大学業界のなかで頭ひとつ抜けているといっていい状況にあります。そんな近大が、どぎつい新聞広告をカラー・全15段でやりました。この広告は、初見のインパクトもすごいのですが、なかなか考えさせるところがあります。
実物を撮影したので、まずは見てみてください。
2018/10/28
進学情報ポータルサイトが変わると、大学の素顔が見えてくる?
さまざまな大学の情報を手軽に見ることができ、なおかつ大学案内等の資料請求もできるので、進学情報のポータルサイトを重宝する受験生はたくさんいます。しかし、これらポータルサイトは、広告の集合体という側面が強く、良いも悪いもすべての情報が載っているかというと、一概にそうとは言い切れません。こんな状況に業を煮やして……なのかはわかりませんが、より公平な視点で情報提供できるように朝日新聞と河合塾が新たな取り組みをはじめました。
2018/10/21
教育のために、経営のために、入試をもっとエゴイスティックに(昭和大)
東京医科大学の入試の不正に続いて、昭和大学でも似たような不祥事が続いています。今回は、男性や現役生の優遇に加え、同窓生の親族も優先させたとか。受験生からすると、ふざけるなコノヤロー!という感じですが、大学からしてみては、悪いこととはいえ、いろいろと思うところもありそうです。東京医科大の女子一律減点を取り上げた記事でも思ったのですが、これってなかなかナイーブな問題なような気がします。
2018/10/14
非日常から日常へ、生活に役立つ大学というアプローチ(筑波大)
昔の大学のキャンパスは、一般の人が立ち入りにくい雰囲気があったのですが、今はだいぶ入りやすくなりました。それどころか足を運んでもらうために、大学博物館で企画展を開催したり、市民向けのセミナーを開講したり、興味を持ってもらうきっかけをつくるのに力を入れています。今回、見つけた筑波大学の取り組みも、広い意味ではこれらと同じカテゴリに入る取り組みです。でも、視点がちょっと違っていて、こういうアプローチもありかなという気がしました。
2018/10/09
ガジェット通信に、本ブログの過去記事が載りました!
「図書館が変わると、学びが変わる(近畿大)」という本ブログの過去記事が、ガジェット通信に寄稿として載りました。記事では近畿大学の図書館の試みについて取り上げているのですが、こういう大学ネタが広く一般の人が読む媒体に興味を持ってもらえるのはうれしいですね!
2018/10/07
「大学教育」と「大学経営」、2つの視点から理想の学びを考える(北海道科学大)
いかにしてよりよい教育をつくり出していくかは、すべての大学に共通した課題です。この課題に対してのアプローチとして、こう来たか!という企画を北海道科学大学がやるようなので、今回はこれについて取り上げてみます。これからの大学教育には、“こっち側”の視点がけっこう大事になりそうです。
2018/09/29
大学によるコミュニケーション能力育成の限界と、その突破口(敬愛大)
ばっさりと断じてしまうなら、ほとんどの学生にとっての大学は、社会で働くための知識やスキルを身につけるための場所です。研究者をめざす人や卒業後ぶらぶらする人もいるでしょうが、それはやはり少数派です。大学もそれがわかっているから、コミュニケーション能力をはじめ、仕事で役立つスキルの育成に力を入れ、それを入試広報のアピール材料としても使います。しかし、よくよく考えると、これら能力の育成は、畳の上の水練というか、大学がやるのはなかなか大変なミッションなように思うのです。
2018/09/23
マスコミ視点で考える、重宝したい研究者と研究活動(関西大)
研究者のメディアへの取り上げられる方として、最も華々しいのは社会にインパクトを与える新たな研究成果を発表したことによって、というものでしょう。でも、新たな研究を発表しなくても、特定の分野の専門家である研究者は、メディアにとって大切な存在です。とくに、かゆいところに手が届くというか、マスコミが表現したいこととマッチする研究をされている方は、だいぶ重宝されているように思います。
2018/09/19
RA協議会第4回年次大会のパネルディスカッションに登壇しました!
9月19日に開催されたRA協議会第四回年次大会のプログラムの一つ「URAが担う大学・組織・研究のブランディング」に登壇させてもらいました。大阪大学の岩崎さん司会のもと、京都大学の白井さん、関西大学の舘さんとディスカッションをさせてもらいました。
外部から大学(とくに大学広報)を見たときの、お金、発注、人材、体制などのこういう部分を変えたらもっとよくなるのでは……的なことを好き勝手しゃべらせてもらい、とても
2018/09/16
学問の本質は研究活動にあり!?研究で魅せる大学の個性(大阪工業大)
どの大学も外部資金獲得が大きなミッションとして課せられている今、企業にどう研究活動を広報するかは、しっかりと考えなくてはいけないテーマです。今回、見つけた大阪工業大学のイベントは、このテーマに該当する取り組みになるのですが、力が入っておりなかなか面白そうです。
2018/09/08
ナイーブで扱いにくい個人の意見をどう使うか?学生視点の大学評価の落とし穴
何かしらのものやサービスを購入するとき、表と裏ではないですが、オフィシャル情報とユーザー情報の二つの情報をもとに判断するというのが、今のメジャーなやり方なように思います。SNSや口コミ掲示板など、ユーザーからの情報を簡単に手に入れられる環境が整ったことが関係しているのでしょう。この趨勢(?)に乗っかってか、文科省でも学生視点、つまりユーザー視点の情報収集と発信に取り組む動きがあるようです。
2018/09/02
大学のブランド価値は「大学」から「大学+学部」へ。下位私立大学は看板学部で活路をひらけ!
私立大学の上位校が学部を増やしていくことで、下位大学の志望者がどんどんと吸収されていっています。これは以前から、問題視されていたことですが、改善どころかその傾向はますます強まっているようです。このままいくと大学の捉え方自体が、変わっていくんじゃないかという気がします。
2018/08/26
昨日の敵は今日の友!? 学生募集で大学間の協力はありえるのか?
今後18歳人口が減り続けていくことを受け、大学ではあの手この手で対策をしようという動きが活発化しています。今回、見つけた「ちば産学官連携プラットフォーム設立」も、まさにこういった動きの一つでしょう。規模感のある取り組みなので、今後の大学業界の行方を占ううえでも無視できないもののように思います。
2018/08/18
伝えたいのは情報よりもロマン!?高校生の憧れに応える説明会
受験生にとって、知りたいことが大学そのものなのであれば、オープンキャンパスは打って付けのイベントです。しかし、学びたい分野がすでにあって、それに適した学部を探しているのであれば、オーキャンだけでは不十分です。学びたい分野を学べる大学をピックアップして、複数を見比べないといけません。
では、そもそも漠然とした興味しかなくて、それがどんな学部に落ちるのかがわからないとき、どうやって情報収集するのがいいのでしょう。今回、見つけた説明会はこういうニーズへの一つの答えなのかな、という気がしました。
2018/08/11
大学って何だろう、を東京医科大の不祥事から考える(東京医科大)
日本大学のアメフト部に続いて、東京医科大学の裏口入学、さらには同大学の女性受験者の一律減点と、ここ最近、矢継ぎ早に大学の不祥事がお茶の間をにぎわかせています。今回、取り上げたいのは直近のホットな話題、東京医科大の女性受験者の一律減点についてです。受験生に告知せずにこれをやるところで論外ではあるのですが、それでも考えようによっては、考えさせられるところがある問題のように思います。
2018/08/05
異質な授業!? 自校教育の役割と魅力を考える
大学の歴史や建学の精神、創設者の生き様などについて伝える教育を、自校教育といい、これに力を入れる大学が一定数あります。正確な数はわからないのですが、それでも体感的にはじわじわと増えてきているように感じます。私が普段から情報収集でお世話になっている大学プレスセンターを見ていると、今週だけで立て続けに4件も自校教育のプレスリリースが載っていました。
2018/07/28
この夏一番ぶっとんだオーキャンプロモーション!? あえて伝えない密教的情報発信(高野山大)
前回の近畿大学のオープンキャンパスの記事に引き続いて、今回もオープンキャンパスの取り組みを紹介します。取り上げるのは、高野山大学。この大学は、真言密教の聖地である高野山にあることもあり、多くの人は、お坊さんを育てるための大学でしょ、と思っているのではないでしょうか。
実際、そういう側面も強く、厳かで神秘的なイメージがあります。この高野山大学が、ある意味ではとてもこの大学らしく、ある意味ではまったくこの大学らしくない、思い切ったオープンキャンパスのプロモーションを展開しました。すごい!でも何があったの?と、讃えたくなる反面、心配してしまう強烈なインパクトです。
2018/07/21
意識せずにはいられない!? オーキャン界の銀河系軍団(近大)
2018/07/14
コラボで打破する、社会人向けイベントのマンネリズム(北海道科学大)
2018/07/06
女子大にこそ実践して欲しい、バーチャルで体験で、オープンな雰囲気(清泉女子大)
大学のなかには、歴史があって見応えのある建物があるところがたくさんあります。これら建物を巡るのもまた、大学の楽しみ方のひとつです。
しかしそうはいっても大学の建物を見学するために、わざわざ大学に足を運ぶのはちょっと抵抗がある…。そう感じてしまう人もいそうです。そんな人にこそ大学建築の魅力を知ってもらいたい!そんな熱い想いがあるのかないのか、清泉女子大学の大学建築紹介はかなり充実していて面白いです。
2018/06/30
必要なのは内容より物語!? 新たな視点で広報ネタの棚おろしを(北海学園大)
社会向けの大学広報での一番の難しさは、そもそも一般の人はそこまで大学に興味がない、というまさにそもそも的なところにあるように思います。これを打破するにはどうしたらいいのか、そう簡単なことではないのですが、少しヒントになりそうな記事を見つけたのでご紹介します。
2018/06/23
伝えるために魅力をとことん厳選する、引き算的アプローチの可能性(武蔵大)
今後、大学が生き残っていくためには、もっと個性を発揮して、大学固有の強みを磨いていかなければいけない。こういった提言は、よく耳にするし、実践している大学も多くあります。
“ゼミの武蔵”で有名な武蔵大学は、まさにこのフレーズを忠実に実践している大学の代表格です。でも、よくよく考えてみると、この“ゼミ”というのは、他にはない強みがあるというか、けっこう独特なアピールポイントなように思うのです。
2018/06/15
脇役が輝く1日で、オーキャンにさらなる深みを(拓殖大)
オープンキャンパスで何を伝えるべきか、どう伝えるべきか。ちょうど今がオープンキャンパスの告知ツールをつくる時期ということもあり、大学の職員さんたちとたびたび話しをします。そのなかで、職員さんたちから感じるのは、内容がマンネリ化していて何かを変えたい、というほわっとしたニーズです。
実際のところオーキャンにはプログラムとして外せないものが多く、簡単に変えられないからこそ、こういうニーズが出てくるような気がします。でも、毎回のプログラムを根本からいじならなくても、ちょっと工夫をすることで、オープンキャンパスの見え方を変えることができるかもしれない。拓殖大学のイベントには、そんなヒントがあるように思います。
2018/06/09
雑誌系大学案内から気づいたこと。大学案内が変わると広報戦略が変わる(岐阜聖徳学園大)
先日、会社の近くの紀伊国屋で本をぼんやり見ていると、近畿大学の大学案内『近大グラフィティ』が売っていました。近大のキャンパスに近いわけでもなく、ビジネス街にある紀伊国屋です。大学との縁もゆかりもないところでも“売れる”と店員に思わせるわけですから、この大学案内は、もう立派な雑誌なのでしょう。
ちなみに今年は、エイ出版の『世田谷ライフ』と駒澤大学がコラボして『駒澤ライフ』という大学案内兼雑誌も販売されていて、ほんのちょっと話題になりました。さらに、これに続けとばかりに、岐阜聖徳学園大学でも地元の出版社とコラボした雑誌が出版されたようです。
2018/06/02
教員は専門家であるとともに賢者であれ。大学教育を別角度からアピールする試み(一橋大)
受験生にとって、志望大学の教育内容というのは、当然、興味のある情報です。しかし、よっぽど特徴のあるプログラムでなければ、どの大学であっても同系等の授業は、けっこう似通って見えてしまいがちなのが実際のところではないでしょうか(とくに座学)。
では、何をもって自校の教育の質を伝えればいいのか。難しい問題ではありますが、一つの手法として、何を学べるか、ではなく、誰に学べるか、にスポットライトを当ててみるというのはアリなように思います。一橋大学の学生が取り組むウェブサイトは、この教員の質を伝えるうえで、よいヒントが含まれているように感じました。
2018/05/25
反則タックル事件で、日大がやったことと、これからできること(日本大)
ここ最近、連日のようにニュースで、日本大学アメフト部の反則タックル事件の報道がされています。記者会見で司会をした日大の広報職員が、日大ブランドは落ちないとなぜか明言していましたが、大きく落ち込むことは必然です。それどころか、入試広報(受験生向け広報)、大学広報(ブランド広報)ともに、それぞれ理由は違うものの、落ち込んだ信頼を回復させるのには、並大抵な努力では難しいのではないかと思います。
2018/05/19
大学経営にも影響する!? 大学は保護者の熱量にどう向き合うか(関西大)
内定先企業が就活生の親に就職の承諾を得る「オヤカク」などに象徴されるように、昔に比べて学生が親から受ける影響は大きくなっています。これは学生が親を頼るにようになったから、というのもあるかもしれませんが、それよりも子どもに興味をもつ(干渉したがる)親が増えてきたからというのが原因として大きいように思います。
そして、この親たちの興味や心配にどう応えるかは、大学にとって腕の見せどころです。以前、近畿大学では、このニーズに応えるべく保護者向けのポータルサイトを開設して話題になりました。今回これとはまた違い、アナログだけどパワフルなアプローチで、親たちのニーズを受け止める大学を見つけたのでご紹介します。
2018/05/12
大学の価値を高める、“教育と研究の拠点”だからできる広報じゃない広報(龍谷大)
前回の京都産業大学の記事に引き続き、今回もユニークなウェブマガジンをご紹介します。今回のものは“産近甲龍”という近畿エリアの準難関私大として京産大とともにグルーピングされている龍谷大学のウェブマガジンです。京産大の取り組みと比べると、インパクトでは負けるかもしれませんが、よくよく見るとこちらの方がとがっているのかな、という気がします。
2018/05/05
情報とメッセージを発信する、大学発ウェブマガジンの新たな試み(京都産業大)
だいぶ前になりますが、大学がHPをウェブマガジン化したり、自校でウェブマガジンを立ち上げて情報発信をする大学が増えてきていると、本ブログの記事で取り上げたことがあります。この流れは今なお続いているどころか、さらに進化してきているようです。新たにスタートした、京都産業大学と超有名雑誌とがコラボしたウェブマガジンからは、そんな大学発ウェブマガジンのこれからを感じさせる強い意気込みのようなものを感じました。
2018/04/27
学生スポーツに新たなムーブメントを! 女子大発のスポーツ新聞(武庫川女子大)
東京オリンピックの開催が2年後にひかえ、未来の日本代表候補がいる大学では、にわかに学生スポーツ熱が増してきているように感じます。この学生スポーツ熱をさらに加熱させる取り組みを、武庫川女子大学の学生たちがはじめたようです。
2018/04/24
NHKニュース番組「シブ5時」の“大学発”商品特集に出演しました!
2月24日放送のNHKの夕方のニュース番組「シブ5時」の“大学発”商品を取り上げた特集に生出演させてもらいました。近年かなり増えてきている大学発商品の魅力と、その背景について、ごくごく簡単にですが紹介できたと思います(たぶん)。
番組を見ていただいた方々、関わっていただいた方々、本当にありがとうございました。これがきっかけになって、ほんの少しでも大学発の商品に興味を持つ人が増えたらうれしいなと思っています!
2018/04/20
大学の個性をつくる、腰を据えた大学発商品づくり(近畿大)
大学による商品開発は、年々増えてきているように感じます。これら商品開発で、とくに力を入れている大学というと、近大マグロで一躍ブランド価値を高めた近畿大学ではないでしょうか。
近大では、マグロ以外にもさまざまな商品を生み出しているのですが、なかでもUHA味覚糖とのコラボがユニークです。こういう腰を据えた商品開発は、大学にとっても、企業にとっても、きっと大きなメリットになると思います。
2018/04/13
シニア学生という“学びの伝道師”を活用しよう(立命館大、鳥取大)
桜もすっかり散ってしまい、タイミングがずれてしまったのですが、今年も大学の卒業式の記事がちらほらとネットにあがっていました。そのなかで、目にとまったのは高齢の社会人学生が学位を取得する記事です。いくつになっても向学心旺盛な方を見ると、何かこちらまで元気をもらいますね。
2018/04/09
eラーニングで磨く、大学の個性と教育・研究力(佐賀大)
前回、本ブログで大学間でのカリキュラムや教員の“相乗り”について記事を書きました。今回も引き続き同じテーマです。少しアプローチは違うものの、実際に動きはじめている大学を見つけたので、これについて取り上げていきます。
前回は若干ネガティブな視点で紹介しましたが、今回はかなりポジティブ視点です。どっちやねんという気もしないでもありませんが、どちらの視点からでも受け止められる危ういテーマなんだと思います(汗)。
2018/03/30
再編・統合でゆらぐ、大学のアイデンティティ
2018年という18歳人口が大きく減る分水量を超えたこともあり、大学の再編・統合がかなり現実味を帯びたテーマとなってきました。文部科学省が新たに「大学等連携推進法人(仮称)」をつくれるように制度改革をはじめているのは、まさにこれを象徴する動きのひとつです。非常に興味深い動きではあるのですが、大学の根本に関わる部分にメスを入れようとしているとも言え、慎重に取り組まなくてはいけないことのように思います。
2018/03/23
春のオーキャンは、もっと高校生に寄り添おう(北海道科学大)
入試が終わったと思えば、すぐに次年度の入試広報はスタートします。その皮切りとも言えるのが、3月、4月に開催される、春のオープンキャンパスではないでしょうか。この春のオープンキャンパスで、ひときわ個性を放つものを見つけたので、今回はこれをご紹介しましょう。オーキャンに個性があるっていうのは、とても大事なことだと思うのです。
2018/03/17
“村ぐるみ”インターンは、地方を変えるキラーコンテンツ!?
東京への一極集中をどうにかして是正したい。これは以前より国が頭を抱えている大きな課題で、この課題の解決に少なからず大学は期待をよせられています。それが顕著に見えたのが、東京23区内にある大学の定員増を10年間凍結させるという法案の採択です。これは大きな物議を呼びました。わたしはあまりいい法案とは思っておらず、以前、それについて本ブログでも記事を書きました。
で、話をもどして。大学が一極集中を是正するためにできることは、首都圏への進学者を減らすこと、そしてもうひとつはUターン就職やIターン就職を増やすことです。地方への就職者を増やすには、首都圏以外で働くのも悪くないよ、と学生たちによくよく知ってもらうことが大事です。これを伝えるのに効果的なインターンシップを、宮崎県の諸塚村が実施していたのでご紹介します。インターンのそもそもの意味を問い直す意欲的な取り組み!…かもと、わたしは思いました。
2018/03/10
高校生に新たな学び体験を、科目等履修生制度の新たな使い方(中央大)
正規の学生でなくても、大学の一部の授業を受けられる「科目等履修生制度」。2018年度の段階でこの制度を実施している大学は、全大学のうちおよそ85%にのぼります(大学改革支援・学位授与機構調べ)。かなりの数の大学で行われている制度なのですが、利用するのは生涯教育や資格取得するうえで必要な単位を補うためと、ごく限られた人のみという印象があります。しかし、中央大学では、ちょっと視点を変えることで、この制度を高校生向けPRに使っています。このやり方、かなり、というか大いにアリだと思うのです。
2018/03/03
ピンチはチャンス!? “大学ver.2.0”に思いをはせる
私が社会人になったころは、ホリエモンが時代の寵児となってもてはやされ、ベンチャー企業をつくる、入る、というのが、けっこうなブームになっていました。このブームは、とうの昔に過ぎ去ったものの、大学発ベンチャー企業自体はじわじわと増えていて、とうとう、このたび1000社を越えたようです。
これはあくまでいち例なのですが、なんか最近、大学業界が変わろう(変わらせよう)としているなぁとしみじみと感じています。
2018/02/24
クラウドファンディングが縮める大学と個人との距離
研究成果が活かされたもの、学生のユニークなアイデアが盛り込まれたもの。大学から生まれる商品には、ひとくせもふたくせもあって、面白いものがたくさんあります。そんな大学発商品のなかで、じわじわと増えてきているように感じるのは、クラウドファンディングを利用したものです。この商品開発の方法には、これまでにはなかった魅力というか、可能性を感じてしまいます。
2018/02/17
大学が大学らしく稼ぐには(徳島大)
18歳人口が減り続けていくなか、大学は学費以外の収入源を見つけなくてはいけない…。何回、書いているんだというほど、こんな出だしの記事を本ブログで書いてきましたが、それだけ繰り返しているのは大学にとって大きな課題であるからに他ありません。今回、見つけた徳島大学も、この課題に果敢に取り組む大学のひとつ。しかも、このアプローチは斬新です。
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